2006年09月08日
先日、第3子を出産した方が、臍帯血(さいたいけつ)の提供を申し出ていたそうだ。 臍帯血とは、お母さんと赤ちゃんを結んでいる臍の緒(へそのお)と胎盤に含まれる血液のこと。 以前は不要物として処分されていたが、 血液を作る細胞が多く含まれていることから、白血病などの患者さんの治療のため、 移植に使われるようになった。 テルモのテレビCMで、出産に望むお母さんのセリフ 「私の臍帯血、使ってくださいね」 でご存知の方も多いのでは? 臍帯血は半永久的に冷凍保存できるので、 適合した患者さんが見つかれば、いつでも移植ができる。 同様なものに骨髄移植があるのだが、 正直言って、骨髄採取はドナーの身体的時間的な負担が大きい。 骨髄バンクに登録している自分ではあるが、 できることなら臍帯血の提供と移植がもっと普及するようになればと思う。 但し、臍帯血を採取できる病院が限られていることと、 移植に使える量が少ないことから、今後も骨髄移植の必要性は続くだろう。 今回のことがきっかけとなって、 臍帯血の提供が増え、 少しでも多くの患者さんを救えるようになればと願う。 子供を産むと同時に、誰かの命を救えるのってすごいことではないですか? 生まれてきた子が大きくなったら、 「あなたは誰かの命を救ったのかもしれないのよ」 と伝えられるのだから。 日本さい帯血バンクネットワーク