天才、真打になる。

2016年01月16日

>3月13日の宿はとりあえず抑えた。12日、どうするかな…。休みが取れるかが問題だが。

○2016シーズン キャプテン・副キャプテン決定のお知らせ

 「やっと来たか!」という思いである。

 かつて石さんが宮澤を天才と評していた。ただ、その天才ぶりは0か100かというものではなかったので傍目にはわかりにくいものだった。むしろ地味、いるかいないかわからないといったような感じで何でもそこそここなすわりには存在感が薄い、器用貧乏というイメージが強かった。だから、天才というよりは秀才といった方が近いのだろう。もっとも、オレもひとりショムニとかひとり苦情処理係なんてキャッチフレーズをつけていたわけだが…。

 運が良いというのとは違うんだろうけど、巡り合わせの良さというのはあったのだろう。大伍が三浦コンサ時代の'07年にブラジル留学から急遽秘密兵器として呼び戻されセンセーショナルなデビュー戦を飾り、その後大伍はフル代表に選ばれるまでになった。もちろん、指揮官だけが偉いというワケじゃなく本人の努力がなければダメなんだけど、ずっとFWのままだったら今の宮澤が果たしてあっただろうかとも思う。

 石崎コンサではなかなか器用貧乏から抜け出せなかったが、財前コンサやバルさんコンサを経て宮澤は“いるのが当たり前”な選手に成長した。監督が代わっても常にスタメンで居続けられるというのは並大抵なことではない。無事これ名馬というのは必ずしも褒め言葉にはならないけど、無事でいることだって立派な能力。光る能力がありながらケガでコンサを去ることになった古田だっているわけだし…。真にスペシャルな選手は監督が誰であろうと起用されるものだというのはちとひいき目が入り過ぎかな(苦笑)。

 #10は誰にでも与えられるものではなく、
 それ相応の資質や能力を持った選手がつけなければならないもの。
 と同時に、ぶっちゃけ“似合う選手”でなければ説得力を持たない。

 宮澤の前はクライトン、その前はダヴィだった。クライトンもダヴィも能力が高い選手であったことは確かだが、同時に外国人選手が#10をつけるのはどこかしっくりこないというか寂しいものがあって。あのクライトンが俺の後は宮澤だと評価した話もあるし、資質には疑いがなかったのだろう。クラブ側もその期待を込めて#10を与えただろうし。
 去年の宮澤のゴールはどのゴールも「うまい!」と言える質の高いものばかりだった。ただ、説得力という点では「(上のカテゴリーに移籍しなくても)コンサで成長できる」と自ら発言したことに大きな意味があると思う。今までもそう思っていたのかも知れないけど、自らそう言える自信や確信が持てた、手応えを掴んだからこそだろう。

 征也や大伍といった本来であればコンサを背負って立つはずの選手を泣く泣く手放すも、回り道の末にコンサの核とも言うべき選手が#10を背負う。いや、前から背負っていたんだけど(汗)、あるべき場所にあるべきものが戻ってきた、コンサの一選手、ではなくコンサを背負って立つ選手が#10とキャプテンマークを一緒に身にまとう。宮澤の選手としての存在感と#10が完全にシンクロしたという感じかな。

 もっとも、“真打”はあくまで次のステップへのスタートライン。大看板や一枚看板への道は遠い。でも、そうした自覚は持っていることだろうから、あとはサポを含めて周りが支えていければと思う。

 キャプテンマークの 赤黒10番 見た目も生まれも 伊達男
 …少しだけネタを振りつつ締めることにする。
 


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