リスペクトし合う応援(「六旗の下に」を観て・・)

2008年06月14日

コンサドーレのオフィシャルブログなので、サッカー以外に興味の無い方にはつまらない話かもしれませんが、他にブログを立ち上げるパワーも無いので、こちらに書こうと思います。

カテゴリーも作って、以前にも何度か高校野球の話を書いているように私自身、高校野球が大好きです。プロ野球には全然興味が無いのですが、高校球児のひたむきさと甲子園を目指す1試合1試合の重み、そして母校や郷土の為に応援する人々とグラウンドのコントラストをスタジアムでライブで観るのがたまらなく好きなのです。

そのスタジアムでの応援に欠かせないのが応援団とブラスバンド。スタンドで演奏される曲はTVで甲子園大会を見た事がある人であれば、聞き覚えのある曲がたくさんあることでしょう。

で、その高校野球の応援で演奏される曲の多くが東京六大学を中心とした大学野球の応援から派生しているものなのですが、神宮球場以外で聞くことが出来ないのかな?と探した所、六大学が一同に会して神宮の応援を再現する「六旗の下に」というイベントがあったので本日行ってきました。

場所は日比谷公会堂で、開演時間は15:00~。
各校がステージで約1時間の公演をするので、終了は21:00近くになるという長丁場のイベント。

先ほど帰ってきたのですが、一言で感想を言えば「日本のスポーツ応援の原点を観れた」ということ。

私達が日頃応援しているサッカーのゴール裏の風景は、欧州のような雰囲気に近づけることを目指している気がするけど、実は日本のサッカーの応援にも、この六大学野球の応援の一旦が垣間見れるのです。

例えば、CKやFK時に細かく手拍子をしながら「お~~!」と言って指先を小刻みに震わす場面。
これは六大学野球でリーダーが「勝利の拍手」や「1拍子」をやる時に指先を震わすのとそっくりです。但し、六大学の各応援リーダーは歴史と伝統ある型で行っていて、あの独特の姿勢と間合いは見ごたえ充分でした。

伝統ある応援団と華やかなチアリーディング、そして野球応援には欠かせないブラスバンドが繰り広げるステージは、さながらスタジアムそのもので、各校のステージを進行する司会役の団員によるライバル校を肴にして笑いを誘うトークも盛り上げに一役買っていて予想以上に面白いイベントでした。

そして今日、一番感じたのは応援では「○○倒せ!」とか「ぶっ潰せ!」などと言っていても六大学各校それぞれが相手校をリスペクトしているということ。
万年最下位の東大に対しても弱いからと言って本気でバカにすることは決して
ないし、母校への思いにはどの大学の応援団も誇りを持っていて相手に対しても同じリーグを戦う仲間として誇りを持っている。

日本人のスポーツの応援っていうのは、サッカーでもこうあるべきじゃないのかな?なんて思いました。相手を挑発したり、侮辱したりするのは同じ志の仲間を苦しめ、結局は自分達も苦しむことになる。

Jリーグ各チームのサポーターがそれぞれ相手サポをリスペクトしてエールを贈ることで体現するのが日本流なんだ!っていうことを世界に発信してもいいんじゃないかな?きっと、どこのJチームのサポーターも他サポのことをもっと知りと思っているんじゃないのかな?

そういう意味では、この「六旗の下に」のようにJサポーターが50人位づつが一堂に集まって、年に一度ステージで応援合戦を繰り広げる・・・なんていうイベントがあったらいろんなチームのコールを知れるし楽しそうだな!

長文になっちゃいましたが東京六大学各校のチャンスパターン応援を紹介しておきますのでご興味のある方はどうぞ!(昨年のステージの様子です)

「早稲田大学」
「慶應大学」
「法政大学」
「立教大学」
「東京大学」
「明治大学」
※明治大学は昨年、応援団員の事故があったようで画像にモザイクがかかってます。


post by もどき

23:22

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