北海道における「ヤシマ作戦」についての考察。

2011年03月14日

まずは、被災者の皆さんにお見舞い申し上げます。
行方不明者の早期発見、ならびに被災地の一日も早い復興をお祈りしております。

さて、表題の件。

あくまでも机上の計算です。 

北海道経済産業局のサイトより。 
(http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h21electric/index.htm) 
平成21年度の北電の総発電量425億3200万kwhから 
総電力消費量370億5700万kwhを引くと、 
年間54億7500万kwhの余剰がある。 
365日で割ると一日平均約1500万kwhある。 

これを全部本州に送ることが出来れば 
東電の電力不足を補えるのであるが、 
残念ながら北海道と本州を結ぶ送電線(北本連系設備)の設備容量が60万kWしかない。 
(北海道電力のサイト:http://www.hepco.co.jp/info/2010/1187510_1424.html) 
北海道の余剰電力を送る手段が、余剰電力に対して圧倒的に足りないのだ。 
一見すると、 
北海道民にとっては「ヤシマ作戦」なんぞ必要ないように思える。 

しかし、報道によると実際は火力発電所の出力を上げているらしいので、 
みんなが「ヤシマ作戦」を実行することで、 
火力発電所の出力を上げずに済むなら、 
それはそれで大きな効果があるんだということ。 

だから、北海道民にとっての「ヤシマ作戦」は 
生活習慣を変えてまで無理に電力消費を抑えるというレベルではなく、 
ちょっとした気遣いでいいんだということ。 


みんながやれるレベルでがんばりましょう、「ヤシマ作戦」を。