2010年7月25日(日)J2第19節コンサドーレ札幌1-2横浜FC

2010年07月26日

【得点者】藤田(札)、西田、高地(C)
【主 審】大西 弘幸

えっと、久々のエントリーです。
本当は、俗に「覆水盆に返らず」ともいうので、終わったことをいろいろ書き立てるのもなんかなー、とか思ったのですが、日本のどこかで「誤審」「ク●ジャッジ」とか、「大西弘幸」でググった時にこのエントリーを見た人が、

「こういう酷いジャッジをしたレフリーが居たんだ。気をつけよう」
とか、
「こういう誤審に気をつけなきゃ」
とか、
サッカー協会の人や審判委員会の人とかが偶然見て
「あの試合のジャッジはこういう風に観戦した人に観られていたんだ」
という風に思ってくれれば、と思いまして、エントリーすることにしました。


まずはやはり、前半2分(公式記録)の石川直樹のプレーに対してのジャッジについて。
センターサークル付近からクリアボールを蹴り返され、フリーの横浜FCの選手に渡ってしまいました。
この時点でこの選手と追える位置にいたのは左後方に居た直樹だけ。
当然横浜FCのこの選手を止めに走ったわけですが、問題はゴール前でのシーン。
攻撃側の選手がボールに触れるその直前に直樹がクリア。
しかしそのクリア位置があまりにも攻撃側の選手のすぐ胸元であったため、そのままもつれて両名とも転倒。

正直なところ、ファウルかどうかは一般的には微妙なところだと思うが、場所がペナルティエリアであることから考えると、あえてファウルを取るほどでもなかった気がする。
仮に百歩譲ってファウル→PKであったとしても、「得点機会の阻止(他)」による一発レッドはあまりにも酷い判定だと思う。

これがボールに行かずに倒しに行っただけだったとか、
攻撃側の選手がしっかりボールを収めたものを蹴りに行ったりだとかしてたら
「得点機会の阻止(他)」にあたるかもしれませんが、
このプレーはそれにはあたらない。
個人的には微妙とはいえ、ファウルですらないと思う。

しかも主審が観ているポジションも悪いし、副審も何を見てたのだろうと思う。
(ちなみに現在のルールでは「線審」ではなく「副審」といいます。それだけタッチライン沿いのボールのジャッジやオフサイドラインの判定だけじゃなく、フィールドの中のプレーの判定にも積極的に関わるのが仕事と位置づけられたためのネーミングなわけです)

とにかく、このジャッジはこの日最大の誤審であると思うし、これで選手も主審もリズムが崩れたと言っていい。


その後前半にもいくつか気になるジャッジはありましたが割愛。


2つめは後半開始してすぐ。
近藤と相手選手がもつれて、近藤が切れていたシーン。
これは私が観ていたメインスタンドの目の前でしたし、後ほど録画を確認しましたが、
完全な近藤のファウルです。
一瞬、近藤が切れた所を見て、ファウルの取り方が逆だと思いましたが、冷静に見ると、ボール保持者は相手選手になっているのに、強引に当たりに行っていたのが判ります。

3つめは、後半10分上里がファウルを取られ、異議によるイエローを取られたシーン。
このシーンより数分前にも、上里はジャッジに切れてボールをたたきつけ、主審に注意を受けております。それにもかかわらずファウルの判定に再び切れてしまい、問答無用のイエローとなってしまいました。
一度目でイエローになってもおかしくないところを注意で済まされていたところから、大西主審も出だしのミスジャッジがあるので多少大目に見てくれたのかもしれません。
注意を受けていたのに再び不満を示した上里の行為はあまりに軽率でした。

が、問題はこの後。
大西主審がイエローカードを提示している最中に、横浜FCの選手がプレーを始めてしまったのですが、大西主審はこれを止めずにプレーさせました。
これは大西主審の大変なミスです。

本来、主審がカードを提示する際は、カードを提示して第4審判(または第1副審)にこの内容を伝え、自らも警告の内容をメモをします。
この間、プレーは止めていなくてはならないのですし、もし選手たちがプレーを再開してしまったら、それを止めてやり直させなくてはなりません。
大西主審はこの手順どおりにことを運びませんでした。これは大変なミスです。


そして4つめのミスは、その1分後、札幌側ペナルティエリアの中でボールの奪い合いが起き、思わず横浜FC西田がファウルをしてしまったシーン。

西田のファウルにもかかわらず、ボールは札幌ボールとなり、ペナルティエリアの札幌・上里に渡り、ここから一気にカウンター・・・というシーンで、なんとプレーを止めて西田にイエローを提示しました。

本来であればファウルを受けた側が有利な展開になったのですから、アドバンテージを取ってプレーを続けさせ、後でプレーが切れたときに西田の元に行ってイエローを提示すればいいのです。
にもかかわらず、アドバンテージを取らなかったのは大西主審の明らかなミスでした。

残念ながら札幌サポであるがために、すべて札幌に不利な判定に対して反論しているように見えますが、本当にサッカーを見る目のある他チームサポの方であれば、この試合の映像を見ていただければ、私の言っている事が的外れではないことが判っていただけると思いますし、大西主審には何らかのペナルティがあるべきであると思うでしょう。

すでに終わってしまった試合ですので、結果は変わりませんので、そのことをいつまでもグダグダいう積もりもありません。

ただ、このような誤審が一つでも減ってくれること、冷静にそして正確に試合を裁いてくれるレフリーが育成されていくことを願って、このエントリーを締めくくりたいと思います。