2012年09月26日
柏戦で戦う姿勢を取り戻したコンサドーレ。残留の可能背はほとんどないながら、結果を出したいところ。かたや残留のため負けられない大宮。モチベーションの差とプロチームとしての差は雲泥ではあった試合。 ■3バック 前日の練習見学で3バックなのを確認した。それはあくまでもプレスをかけるためだけのものでしかなく、なんのための3バックなのか私には疑問だった。なぜなら、点を取るための構成が全くないからだ。両サイドのMFの動きが4-4-2のままであり、中に絞る動きもなく、距離感が遠いからだ。守備面では3バック(マンマーク)になったことにより、プレスの動作が早まっており、それに伴い、カバーの選手が予測した守備を行うことができていた。皮肉なことに、チャレンジアンドカバーが出来るようになっていた。 ■守備意識 練習後、少し監督と会話をさせてもらい、4バックでの守備の狙いなどの意図は確認することができた。4バックのときは中に絞ることでバイタルを消す。3バックはマンツーマンで行く感じである。ただし、残念なのは4バックの時の選手の意識がゾーンに行っているため、守備の基本である相手に対してプレスに行けていないということである。また、4バックのファーストプライオリティがバイタルを消すことになっているため、両サイドにスペースを与えてしまっていることである。これは正直4バック2ラインの基本からは外れており、通常4バックではボールサイドにブロックラインを寄せ、オフサイドラインと、逆サイドは捨てるのである。ところが、監督の守備戦術はバイタルを消すため両サイドが開く状態となってしまい、サイドにボールが流れてから守備のアプローチをとるため、どうしてもプレスが遅くなる。コンサドーレがサイドをいいように使われ失点しているのはこのためである。 では、どうして、バイタルを消すことを優先とするのか?恐らく、CBの2枚が不安定なためと思われる。ちなみに鳥栖はCBの2枚が強靭なため、バイタルに入る選手をマンマークせず、ボールサイドのMF、DFでプレスに行きCBで跳ね返す構図となっている。CBにも高さがあり、且つ、DFラインも高くたもっているため、コンパクトな陣形を作ることで、相手のボールフォルダーに対する、人数とスピードが速く、相手に対して、攻撃を難しくさせている。コンサドーレはCBとボランチに人材を揃えないままJ1シーズンに臨んだ形となっていることが、鳥栖の試合を見ていることでよくわかる。 ■攻めの形 3バックはマンマークにより早いプレスをかけたため守備的には問題はなかったように思う。宮澤のコーチングの姿勢も評価できる。ただし前半問題だったのは”攻撃の形”がなかったことだ。特に岩沼の動きは失望に値する。3-5-2の時の中盤はもっとコレクティブにならなければいけないのに、サイドバックのような動きしかしなかったことだ。ハモンが右サイドで下がってボールをもらっている状況で、かつ中盤にスペースが出来ているなら、なぜ、そのスペースを使わないのか?サイドを駆け上がるのがこのシステムの攻撃の形ではないはず。しかもボックス付近へのアプローチはゼロに等しいものだった。 岡本についても同じで、内村と2TOP気味にしたところでボールが入るはずもないのに、前線に張り続けてた動きは疑問に感じる。まさか、子供が産れたから得点しようなんて思っていたのであれば、情けない話である。あれだけトップ下にスペースを作る攻撃は素人以下もいいところである。 ■付け焼刃のシステム変更 正直、監督の引き出しの少なさと、選手の能力が低いため、すべての戦術は”絵に描いた餅”状態である。ここから何かを見出すことはできない状況である。今の状況で”勝ち”を拾うことはあっても、奪うことはできない。システム変更をしないとプレスしない選手。得点源がない攻撃陣。恐らくこのまま終わるであろう今シーズンである。すべてにおいて空回りであり、好循環になる要素がないのが残念極まりない。 ■得点するには まずは、ハモンと山本の距離を近づけること。ビルドアップからの組み立てで、足元が安定しいる二人を近距離におかない限りは、パスがつながらない。縦の楔を入れるにしても、サイドに捌くにしても相手ゴールへの距離を考えたら、ハモン一人に頼るのは厳しいと思われ、山本が中央で受けてハモンに渡す形を作らない限りゴールを奪う形が作れないと思う。内村に長いボールを入れてキープさせることは不可能に近いため、アタッキングサードまでは、山本、ハモン+サイドの選手が中に絞っていくしかないと思われる。 ■貧乏チームとしての監督の限界 怪我人が戻って、補強選手もいる状況でこの戦績は、正直、監督の能力の限界だと思う。石崎さんはそれなりの選手と外国人がいれば、それなりの結果はだすのだろう。しかしコンサドーレのような人、モノ、金がないチームで指揮をとるのは酷なことだと思う。なぜなら、石崎さん自体のサッカー自体が、一昨年、去年、今年と試合で継続的に実践されていないからである。選手がどうであれ、やりたいサッカーの形は表現されるべきであるが、予算がなくスキルのない選手しか集められないコンサドーレには、石崎さんの指導を理解するこは不可能なのであろうと思う。 ■選手の責任 選手はサッカーを理解しようとしているのだろうか?練習を見ていても、形にはまったことしかやらない。節度もない。やらされている練習。勝つための練習をしているようには見えない。勝利を欲していない。特にサブの若手には顕著にその姿勢が見受けられる。はっきりと言いたい”いい気になるな”と。サポータに対する態度にもそれが表れており、不愉快極まりない。謙虚さのない人間は大成しない。
プロフィール
チーム創設時からのファン→サポータです。 HOME、AWEYでの一期一会を大切にコンサドーレを応援しています。 2007年からサポートシップスポンサーになっています。 2008年からは家族で観戦機会が多くなり、2010年からは新しい家族も増えました。
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