山下達郎 PERFORMANCE 2015-2016 (MC編)

2016年04月21日

山下達郎のライブが、4月20日(岩手県民会館 大ホール:振替)で終了しましたので、昨年12月3日ニトリ文化ホールのMC編を掲載します。

年齢を重ねると、記憶の低下は避けられません。嫌な記憶ならいいけど良い記憶は残っていてほしいものです。山下達郎のMC編を書いてみましたが、間違いが多いと思います。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。間違っていれば、お詫びしますが、コメントは受け付けておりませんので、悪しからず。(2015年12月4日作成)


■ツアー
(Down Town)
1年ぶりの札幌です。昨年、まりあのツアーで来て、ちょうど1年です。1975年にシュガー・ベイブの「ソングス」でデビューして40年になります。40年前に初めて飛行機に乗り北海道に来ました。ポプコンに出るためです。空から観る赤や青の屋根が綺麗だったのを覚えています。会場は、厚生年金会館で、上のホテルに泊まりました。ハッスルの響きが良かったなあ。22歳が62歳になり、あの時に歌った「Down Town」を同じ会場で歌えるなんて、信じられません。皆さんのおかげです。

(過ぎ去りし日々"60's Dream")
40年前にデビュー。ライブを始めて35年になります。当時は、アルバムをリリースして、プロモーションのためにライブをしていました。その後、レコード業界の環境も変わり、音楽配信やYouTubeなどのタダ見などが主流になってきました。じゃ、皆さんの前でライブをやろうと思い立ったのが7年前、今回で再開後6度目のツアーになります。今回は、北海道では帯広、北見、札幌で2日間、あと釧路でやります。道東ツアーになります。北見の焼き肉は美味かった。タケノコと呼ばれる大動脈が絶品でした。美味しいものを食べて太り気味です。(そういえば腹回りが…)

■ソングス
(すてきなメロディー)
ソングスは、1994年にCD化し、2005年に30th Anniversary Editionとしてリマスーしたので、もう良いかなと思いましたが、ハイレゾなどへの対応を考えると、もう一度リマスターしようかなと思い立ち、リミックスを収録して、恐れを知らない2枚組にしました。お陰様でオリコンチャート10位以内に入りました。ソングスからもう1曲歌います。

■アカペラ
(Can't Take My Eyes Off You)
アカペラの曲を何曲か歌います。カバーアルバムが流行っていますが、べたな選曲が多く、自分ではべたな曲はやらないつもりでしたが、どうしても歌ってみたい曲があります。お聴きください。(熱唱)
フランキー・バリの1962年の大ヒット曲です。全米チャートでは最高位が2位。1位はヤング・ラスカルズの「グルーヴィン」でした。あの頃は良い曲が多いなあ。ボーイズ・タウン・ギャングがカバーしていました。邦題は「君の瞳に恋してる」ですが、直訳すると「君から目が離すことができない。」。気障なタイトルですが、洋楽は、気障なタイトルが多いですね。自分は、歌詞をきっちり区切るように歌いますが、フランキー・バリは、演歌みたいに歌う。(ここで、歌ってみせる。)
(CHAPEL OF DREAMS)
doo WOPグループ「ダブズ」の曲です。
(I ONLY HAVE EYES FOR YOU)
doo WOPグループ「フラミンゴ」の曲です。直訳すると「私の目玉は君を見るためにしかない。」凄いですね。

■セットリスト
本日ご来場の皆様は、常連さんから初めていらした方まで千差万別だと思います。最初で最後の私のライブかも知れません。一期一会。昔のアルバムはやらないミュージシャンもいます。せっかく来たのに、知っている曲が全くなかったなんてことになれば寂しいものです。あちらを立てればこちらが立たず。常連さんから「クリスマス・イブ」はもうやらなくとも良いなどと言われることもありますが、「クリスマス・イブ」は絶対に続けます。(大拍手)

■ツアーメンバー
ライブを始めて35年になりますが、現在の6ユニットが最高だと思います。これまで270曲あまりを作りましたが、譜面があれば70曲ぐらいできるようになりました。もう好きな曲をやることにしました。楽しい曲をやることにしました。メンバーは全部で10人ですが、バックボーカルの女性2人がハルナさんとENAさんに変わり、平均年齢が一気に下がりました。

■コンサート会場
ドームでのライブは、米粒ぐらいにしか見えない。聴くと言うよりお祭りって感じです。あんなコンサートには行きたくない。だから、ドームではやらない。私は、このくらいのホールでやるのが好きです。今回は、46公演で13万人ぐらい動員の予定です。厚生年金会館、ニトリ文化ホールには、オーケストラピットがあるので、そこを空けてくれるように長年頼み、数年前にやっと空けてくれ、前3列が追加になりました。客席が随分と近くなりました。ホールの建て替えが決まったようですが、5階席まであるクラシック仕様などは止めてください。役人は何をやるか分からない!(Kitaraがあるので、その心配はないと思います。それより、改装中は何処でやるのか、それが心配です。)

■年齢
60歳までと思っていましたが62歳になり、2月が誕生日だからあと2年で年金がもらえる。三波春夫さんは72歳で素晴らしいコンサートでした。あと10年、72歳までは頑張りたい。BBキングは89歳までステージに立っていました。ブルースなんかをやっている人は得です。クラプトンとか、ヴァン・モリソンとか、(もう一人は忘れた)
(アンコールで登場後)
皆さん一度、座ってください。若いミュージシャンのライブでは1曲目から総立ちと言うこともありますが、私のライブのコアな部分は同年代から10歳下くらいまでだと思います。足、肩、目、耳とだんだん弱くなりますから、身体を壊さない程度に楽しくやりましょう。

■宮里さんのニューアルバム
宮里君は、宮崎県都城で活動していたのを、出かけていってスカウトした逸材です。デビューアルバムは、ニューヨークでレコーディング。現地のピアノ、ベース、ドラムスとカルテット編成で作りました。2作目「Colors」が10月14日に発売。LAでストリングスとホーンセクションと共演したゴージャスなアルバム。Amazonのジャズチャートで1位になった。チャーリー・パーカーの「Donna Lee」などスタンダードを収録。The Cristmas Song も入っています。作曲のセンスもあります。(達郎は)エグゼクティブ・プロデユーサーとして参加しましたが、単なる雑用係です。(大きなジャケ写のボードを振っていました。私の大好きなジョアン・ジルベルトの「Estate」も入っているなあ。)

■平和
平和だから、音楽をやって行けています。フランスのテロやシリア、東アジアなど、紛争が絶えないが、戦争は決して起こしてはいけません。

この程度にしておきます。これが、何とか自信を持ってお伝えできる内容の限界ギリギリです。諄いですが、間違いや記憶違いがあるかも知れません。それじゃ、バイバイ!