雨にぬれても

2015年02月15日

バカラックの「雨にぬれても」は1969年の映画「明日に向かって撃て」の挿入歌ですね。
アカデミー賞主題歌賞を受賞した名曲です。

ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドをポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが演じました。
ラストシーンが秀逸です。

納屋に追い詰められた2人が、拳銃をかまえ外に飛び出します。画面は暗くなり、銃声だけが響きます。
そして、白黒の写真がセピア色に変わり、ズームアウトして行きます。

初めて観たときは、かなり驚きました。これで終いなの?
だけど、2度、3度と観ると、最後のシーンが辛くなります。

同時期の映画に「俺たちに明日はない」があります。
ボニーとクライドを題材とした映画で、フェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティが主演です。

この映画のラストでは、ボニーとクライドが蜂の巣にされますが、警官隊の銃撃の前に2人が一瞬目を合わます。
これが切ない。

最近の映画には、こんな切なさがないような気がします。

さて、「雨にぬれても」はB.J.トーマスの歌唱で大ヒットしました。
映画では、ブッチ・キャシディとエッタ・プレース(キャサリン・ロス)が、隠れ家の周りを自転車に乗るシーンで登場します。

思い出すだけで、切なくなります。

次回は「恋の面影」の予定です。