goodbye world

2013年08月10日

四人囃子のメンバー佐久間正英さんが、がんに罹患し闘病中であることをオフィシャルサイトで明らかにされました。かなりショックです。そして思い出しました。

昭和51年6月某日の夕方、私は、ライブ会場の入り口で開場を待っていました。寮の1年後輩(現武蔵大学教授)に誘われて、“GO Rocking Festival No.2”を聴きに行ったのですが、ライブは、総合男性誌GOROが主催で、後輩が雑誌の懸賞で当選したと記憶しています。

出演バンドは、当初「四人囃子」と「ティン・パン・アレイ」でしたが、四人囃子の森園勝敏(Vo&G)が急病で倒れたため、森園に代わりハルヲ・フォンの小林克巳が出演。さらに急遽「憂歌団」が友情出演という、いま考えれば、豪華なメンバーの演奏を聴けたものだと思います。最も期待していたのは四人囃子でしたが、印象に残っているのが「憂歌団」の「おそうじオバチャン」や「嫌んなった」というのは皮肉なものです。

会場でもらったリーフレットを見ると、四人囃子は、「レディー・ヴァィオレッタ」、「なすのちゃわんやき」、「一触即発」などを演奏したようです。あまり印象に残っていないのは、森園が出演しなかったことに対する落胆の現れかも知れません。他のメンバーは、岡井大二(Ds)、佐久間正英(B)、坂下秀実(Key)です。

ティン・パン・アレイは、細野晴臣(Vo)、鈴木茂(G)、林立夫(Ds)に矢野顕子(Key)、田中章弘(B)、浜口茂外(Per)、ゲストが吉田美奈子、山下達郎になっています。松任谷さんは、ユーミンとの仕事が忙しかったのかな。演奏曲の半分以上が、細野晴臣のソロアルバム「トロピカルダンディー」から選曲されていたようです。「北京ダック」、「ハリケーン・ドロシー」、「チャタヌガ・チューチュー」など。

四人囃子の一触即発を、AMラジオで初めて聴いた時の衝撃と感動は、今でも鮮明に覚えています。森園勝敏の宙を舞う如きギター、鼓動を連想させるベースとドラムス、そしてキーボードの音色。ついに、日本にも本格的なプログレバンドが現われたと確信しました。

佐久間正英さんは、中村真一の後釜として、2作目の「ゴールデン・ピクニックス」から四人囃子に参加しました。このアルバムには永遠の名曲「レディー・ヴァィオレッタ」が収められています。佐久間さんの希望とは無縁ですが、もう一度、四人囃子が観たいです。

goodbye worldは佐久間正英さんのオフィシャルサイトに掲載された記事のタイトルです。


[追記] 2013.8.15
コンサートの日時と会場が分かりました。
・日時 1976年5月27日
・会場 渋谷公会堂
四人囃子 Official Web Site


post by kanchi

22:26

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