トゥルー・グリット True Grit

2011年03月23日

日曜日、札幌劇場で映画「トゥルー・グリット」を観てきました。

1969年の「勇気ある追跡」のリメイクですが、ストーリーはより原作に近くなっているようです。コーエン兄弟の作品では、最大のヒットであり、評価も高いようです。実にアカデミー賞10部門にノミネートされました。無冠に終わりましたけど…。

マティは信念の強い14歳の少女。雇い人チェイニーに父親を殺害されたマティは、敵討ちを誓い、連邦保安官コグバーンに追跡を依頼します。2人にチェイニーを別の容疑で追うテキサス・レンジャーのラビーフが加わり、3人で追跡の旅に出ます。全編これぞ西部劇。追跡シーンや決闘シーンは、まさにウェスタンの王道です。

ジェフ・ブリッジス演じるコグバーンは、飲んだくれだけど経験豊かな連邦保安官。マット・デイモンは、若くてちょっとドジなテキサス・レンジャーのラビーフ役です。どちらも、いい演技をしています。そして、マティ役のヘイリー・スタインフェルドは14歳の新人女優ながら、見事な演技です。将来が楽しみです!!!

コーエン兄弟の演出は、ほぼ完ぺきですが、ラストシーンは嫌いです。観終わった後の居心地の悪さは、きっとラストシーンのためです。いい作品なのに後味が悪い。ラストシーンは、いっそのこと忘れちゃおうかな。


トゥルー・グリッド  2010年アメリカ映画(110分)
  監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

  出演
  ジェフ・ブリッジス(ルーベン・コグバーン)
  マット・デイモン(ラビーフ)
  ヘイリー・スタインフェルド(マティ・ロス)
  ジョシュ・ブローリン(チェイニー)



第83回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、音響賞、音響録音賞の10部門にノミネート。