39.5℃の世界

2010年11月17日

日曜日の8時ごろ目覚めると、何とも言えない身体のダルさ。前日のダルさが一気に増大し、起き上がるのも面倒なほどでした。発熱しているようでしたが、体温を知るのは怖いので測らず、ジッと時間が経つのを待ちました。

14時から仕事があるので、10時にはベッドを出て葛根湯とスタミナドリンクを飲み、地下鉄で大通りまで行きました。仕事は1時間足らずで終了し帰宅。帰りの地下鉄で一頻かいた汗が収まると、次には悪感が…。夕食に、寒気がすると言って用意してもらった鍋もほとんど食べられず。終いには腹痛はないのに下痢です。

とうとう諦めて体温を測ると思った以上の熱でした。38.7℃。私の平熱は35.5℃です。

18時にはベッドに入りました。楽しみにしている「龍馬伝」は断念。そして21時ごろ、息苦しさと頭痛で目覚めました。水枕を用意してもらい、葛根湯を飲み、再びベッドに入る。何度か目覚め。目覚める度に体温を測ります。最高は39.5℃でした。

こんな体温は未知の領域です。息苦しさと頭痛に激しい動悸が追加されました。時々訪れる不整脈。身体がだるいので、トイレに行くのさえ面倒で極限まで我慢しました。
「明日は病院に行かなければなあ。」
「入院かもなあ。」
「体細胞が壊死し始めるのは40℃だったかな。」
などと考えました。

氷入りの水風呂に沈められる兵士の映像が何度も何度も脳裏をよぎりました。氷の風呂はジェイコブス・ダラー(Jacob's Ladder)という映画に出てきます。体温が上がりすぎた負傷兵を氷入りの風呂につけて冷やすという設定です。

翌朝は7時に起床。ソファに座り職場に有給休暇の電話をする時間を待ちます。電話をしてから、南郷18丁目にある徳洲会病院へ車を運転して出かけました。病院で体温を測ると37.8度しかありません。病院に着くといつも下がっています。不思議なものです。

順番が来るまで、身体のダルさをジッと我慢して中待合のいすに座っていました。座ったそばから、横になりたくて辛かったです。予想していたインフルエンザの検査は陰性。診断は「急性腸炎」でした。点滴をしていくことになり、やっと横になれると安心しました。病院にいる間も下痢は続いていました。

帰宅後、再び体温は上昇しましたが、39.5を超えることはありませんでした。下痢は、現在も続いています。熱は平熱に戻りました。久しぶりに1日働いたせいか、すでに眠気が襲ってきています。

39.5℃の世界は、頭が痛くて、身体がだるくて鉛のように重くて、息苦しくて、脈が激しくて…。朦朧として、目覚めているような、眠っているような、どちらとも区分できない世界でした。それは、夢なのか現実なのか判然としない世界でもあります。だけど、いまは全てが夢を見ていたような気分です。


そのようなわけで、ブログをお休みしていました。

寒さも一段と厳しさを増し、風邪も流行っているようです。ご自愛ください。

Official Jacob's Ladder Movie Trailer

夢で逢えたら by 吉田美奈子


追記
積読解消計画第8弾「国境の南、太陽の西」(村上春樹)読了


post by kanchi

19:55

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