Woong San(ウン・サン)

2010年02月28日

昨晩、ライラックチャリティ MUSIC LAMP vol.01に行ってきました。札幌ライラックライオンズクラブ主催のチャリティコンサートですが、入場者の寄付金は、盲導犬協会とアイバンクに寄贈されるとのこと。このイベントは、ライラックライオンズクラブの45周年記念イベントで5年間続けられるそうです。

さて、コンサートは、17:00、札幌・ジュニア・ジャズスクール(SFJ)の小学生クラスの演奏で幕を開けました。TAKE THE A TRAINやTAKE FIVEなどお馴染みのナンバー。最初は、音程が不安定でしたが、後半はなかなか頑張っていたと思います。

続いて、Club SFJ(中学生クラス)の演奏。落ち着いていて、音程もしっかりしていました。演目は、早春賦、A night in Tunisiaなどです。ここで、韓国のジャズシンガー、Woong San(ウン・サン)が登場し、Club SFJとセッション。Woong Sanは、中学生とのセッションということで、少し心配していたそうですが、リハーサルで彼らの演奏を聴き、テクニックの高さに感激し、涙が出てきたといっていました。Quien Seraなど2曲の共演でしたが、ビッグバンドと女性シンガーの組み合わせは、何か懐かしさを感じました。

時計を見ると6:45。舞台転換のため、ここで30分の休憩。

濃いブルーのスパンコールのロングドレスで登場したWoong Sanは、魅惑的なプロポーション(大人の女性の色気)で、歌唱スタイルはとても正統的なものでした。とにかく抜群の歌唱力です。表現力も豊かです。極上の世界。MCはほとんどが日本語でしたが、英語が混じります。

セットリストは、順不同ですがこんな感じです。

昨年12月発売されたばかりの2ndアルバムから、Close Your Eyes、Vivaldi's Song、After You've Gone、Fever、Love For Saleなど。Vivaldi's Songは、Michael Franksの曲ですが、「素晴らしい曲。美しい曲。イイ曲。」と絶賛。かなりお気に入りの曲のようです。

1stアルバム“Feel Like Making Love”から、Sweet Georgia Brown、Yesterday、Biseなど。「Bise」は韓国語で、「1羽さびしく飛んでいる鳥」を意味しているそうです。韓国語のジャズは初めて聴きましたが、何の違和感もありません。ちなみに、YesterdayとBiseは、Woong Sanの自作です。

そして、「次が最後の曲です。」と歌ってくれたのがLeon Russellの名曲A Song For You。「(最後の曲なのに)え~っ!とか言ってくれないの?」、「アンコールもお願いね!」と笑いながら言われてしまいました(笑)確かに、観客は大人しい上品な方ばかりでしたから。

アンコールはPlease Send Me Someone To Love。サビの部分を会場と一緒に歌う予定だったようですが、これは不発でした。2階席の女性が一人大きな声を出してくれましたが…。

終わってみると、時計は8:45を回っていました。Woong Sanのステージは1時間30分。感謝です!

Woong Sanはとても雰囲気のあるシンガーでした。グラスを片手に、ジャズクラブで聴きたいと思いました。「次は春にお会いしましょう。」と言っていました。また行きたいものです。

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Woong San(vo)、鈴木央紹(ts,as,ss)、秋田慎治(p)、安カ川大樹(b)、大槻“KALTA”英宣(ds) 
演奏も見事でした。実力者揃い。