恋するベーカリー It's Complicated

2010年02月17日

STVホールで、ナンシー・マイヤーズ監督の新作「恋するベーカリー」を観てきました。彼女の作品を観るのは、2003年の「恋愛適齢期」以来です。

アメリカ西海岸のサンタ・バーバラ。白い壁とレンガ色の屋根が広がる素適な街です。ジェーンは、離婚して10年、3人の子供を育て上げた、全米№1ベーカリーの経営者です。長男の大学卒業式のお祝いにNYに出かけたジェーンは、同じホテルで、元夫ジェイクに出くわします。彼は、若い女性と再婚、幸せに暮らしているはずでしたが…。

酔った勢いで、2人はベッドを共にします。アメリカ人って、どうして直ぐこうなるわけ…

そこに、ジェーンの自宅増築の設計を任された建築家アダムが絡み、見事な三角関係となるわけです(笑)さてさて、ジェーンの選択は…。あとは観てのお楽しみです。

ジェーンには、昨年還暦を迎えたメリル・ストリープ、「プラダを着た悪魔」が衝撃的でした。ジェイクには、見事な中年太りの親父になったアレック・ボールドウィン。同情します。そして、アダムには、名コメディアンのスティーヴ・マーティン。あと、長女の夫役のジョン・クラシンスキーが、実にいい味を出しています。

そうそう、ジェイクが借りてきたビデオを家族で観るシーンがあります。これが、何と映画「卒業」。ダスティン・ホフマンの初主演作です。メリル・ストリープは、ダスティン・ホフマンと「クレイマー、クレイマー」で共演していますね。

原題は“It's Complicated”。ホンと人の心は複雑ですねえ。ところで、邦題の「恋するベーカリー」は、酷いです。もっとまともなタイトルを付けて欲しいものです。まあ、他愛のないロマコメですが、安心して観られる映画だと思います。

さて、「恋愛適齢期」は、バツ一の人気作家(ダイアン・キートン)と自分の娘と交際している裕福な独身プレイボーイ(ジャック・ニコルソン)の恋の行方を描いた映画でした。どちらの映画も、素適なロマンチック・コメディですが、個人的には「恋愛適齢期」のほうが、好みかな。多分、メリル・ストリープよりダイアン・キートンがタイプからだと思います。


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2009年アメリカ映画
上映時間 118分