Dr.パルナサスの鏡 The Imaginarium of Doctor Parnassus

2010年01月31日

映画「Dr.パルナサスの鏡」は、鬼才テリー・ギリアム監督の新作です。彼の作品では、「未来世紀ブラジル」が強烈に印象に残っています。あとは、未だによくわからない「12モンキーズ」が好きですねえ。

主演のヒース・レジャーが撮影中に急死したため、彼の友人ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルがトニー役を引き継いでいます。美男子ばかりですね。

パルナサス博士は、悪魔ニックとの契約で不死の命を手に入れた年齢1000歳の老人。不死を手に入れるため愛娘ヴァレンティナを16歳の誕生日に悪魔に引き渡す約束をしています。彼は、想像の世界を垣間見れる鏡の見世物(The Imaginarium of Doctor Parnassus)で日銭を稼ぎながら、娘に悪魔との約束をどのように話したものかと苦悩していました。

そんな中、一座は橋の下に首つりにされた若者トニーを助けます。記憶を失ったトニーは、パルナサス博士たちと行動を共にし、ひょんなことから鏡の世界に入ってしまいます。鏡の中のトニーを演じるのが、美男子3人というわけです。トニーは何者なのか。ヴァレンティナの運命は…

時代設定は、現在のロンドンですが、見世物小屋の周りは、時代がかった彼らの衣装や見世物小屋のせいか、そこだけ18世紀ぐらいに思えます。そして、鏡の中は、ファンタジックな異次元世界。テリー・ギリアム・ワールド全開です。百聞は一見に如かず…。

自分が鏡の中に入ったら、どんな世界が待っているのかなあ。気になりますねえ!

パルナサス博士に、クリストファー・プラマー、悪魔ニックにトム・ウェイツ、ヴァレンティナにリリー・コール、見世物小屋の若者アントンにアンドリュー・ガーフィールド、司会の小人パーシーにヴァーン・J・トロイヤー。

最後にジーンとくる、とても素適な映画です☆


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2009年 英国、仏国合作
上映時間124分