ひこうき雲

2010年01月16日

明日は、いよいよ「キックオフ・イベント」。混みそうですね。いまのところ、行く予定です。

9時から、BS2で「MASTER TAPE~荒井由実“ひこうき雲”の秘密を探る~」を観ていました。荒井由実の1stアルバム「ひこうき曇」のマスターテープを聴きながら、関係者が当時を語る内容です。出演は、ユーミンとディレクターの有賀恒夫、エンジニアの吉沢典夫、バック演奏を担当したキャラメルママのメンバー、細野晴臣(bass)、松任谷正隆(keyboads)、林立夫(drums)、そしてスティールギターを2曲弾いている駒沢裕城。

このアルバムの製作には1年間がかけられましたが、バックの演奏は2~3テイクで済んだそうで、あとの時間はユーミンのボーカルトラックの収録に時間を要したとのことでした。つまり居残りですね。ちなみにマスターテープは16トラックです。キャラメルママは、アメリカンロック一辺倒のバンドで、ユーミンはブリティッシュロック大好き少女。ユーミンは、最初戸惑ったようで、「何でこの人たちと…」と思ったそうです。そんなことは感じさせない、うまく融合したアルバムになっています。

ボーカルトラックだけを聴いたり、キーボードの部分だけを聴いたりして、出演者がいろいろ言うのが面白かったです。そうそう、”ベルベット・イースター”は、バックの演奏だけ聴くと、かなりブリティッシュロックっぽい曲です。”きっと言える”はボサノバっぽいですね。テナーサックスがまたイイ音です。”曇り空”のフルートもおしゃれですね。どの曲もアレンジが良いと、あらためて思いました。

最後は、ユーミンが一番好きな曲”雨の街を”。嫌になるほど歌ったそうです。どうしても上手く歌えなくて、やめちゃおうかと思ったとか。ある日、ピアノの上に牛乳瓶に飾られたダリアがあり、それを見て、歌えたと言っていました。ダリアはユーミンが好きな花で、松任谷さんが置いたそうです。

ひこうき雲は、1973年11月20日に発売になりました。当時、深夜放送のセイヤングで”ベルベットイースター”を聴きましたが、18歳の女性シンガーソングライターの登場は、私にとって衝撃的でした。でも、ユーミン自身は作曲家志望で、歌う気はなかったそうです。面白いですね!

番組の途中でスタジオセッションがありましたが、ギターの鈴木茂がいないのが残念でした。まあ出演できる時期じゃないのはわかっていますが…

”ひこうき雲”は37年前のアルバムですが、良いものは色褪せませんね♪


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