映画「ハゲタカ」

2009年06月05日

私がハゲタカを初めて観たのは、テキサス州・・だと良いのですが!

先日、試写会で観た「ハゲタカ」は、もともとNHKの土曜ドラマとして2007年2月~3月まで放送されましたが、好評だったのでドラマから4年後の設定で映画製作されたものです。土曜ドラマの本放送は、たまたま3話目から観ましたが、とても面白かったです。最初から観なかった自分の運命を恨んだほどです。しかし同年8月の再放送で全編観ることができ、至上の喜びでした。そして、2008年12月に映画化が決定。今年5月のゴールデンウィークに再々放送もされました。

ハゲタカの魅力って何でしょうかねえ。リアリティ!う~ん、登場人物の魅力ですね。存在感のある人物がたくさん出てきますが、それぞれの存在が上手く描かれています。窮屈さがないです。土曜ドラマの内容は、NHKに特設サイトがありますので、そちらを観てください。


さて、劇場版「ハゲタカ」ですが、一言でいうとハゲタカvs赤いハゲタカです。ドラマから4年後、日本企業を次々と買収し「ハガタカ」と言われた鷲津政彦は、海外で隠遁生活のような暮らしを送っていました。そんな彼の元へ、かつて青葉銀行の同僚だった柴野建夫が訪れる。柴野は「アカマ自動車」の役員として、敵対的買収に対応する地位にあり、中国系巨大ファンドの買収の標的にされたアカマ自動車を救ってほしいと頼みに来たのでした。一度は、断る鷲津ですが、意を決しWASHIZU FUNDの事業を再開し、ホワイトナイトとしてアカマ自動車の買収阻止に動くのですが・・

鷲津に大森南朋、柴野に柴田恭兵。自ら「赤いハゲタカ」と名乗る中国系ファンド「ブルー・ウォール・パートナーズ」代表の劉一華に玉山鉄二。そして、志賀廣太郎、嶋田久作、栗山千明、松田龍平、そして中尾 彬などお馴染みの顔がずらりです。

劇中に、サブプライムローンによる米国大手証券会社の破綻や契約社員問題が巧みに挿入されており、脚本も、なかなか良くできていると思います。TVドラマだと、6話ぐらいに出来そうな内容ですが2時間15分に編集されています。謎は謎として残ります。とにかく、土曜ドラマ「ハゲタカ」フリークは観るべきだと思います。そして、それぞれがこの映画について考えるべきだと思います。

私は、素直に面白かった思いますし、続編の製作にも期待しますが、やはりTVドラマの続編の製作を望みます。6話ぐらいにして、じっくりと深みのある内容で観たかったと思うからです。

映画で、特に残念に思ったのは、冒頭に登場するアカマ自動車の新型GTのデザインが平凡なことかな。とても重要なシンボルなんですが・・。

映画「ハゲタカ」は明日からロードショー公開です。ファンは必見でしょう。議論の余地はありません!