山下達郎“Performance 2008-2009”in 札幌 MC編

2009年04月26日

達郎のMCです。間違いがあるかも…。

■セットリスト
「早いもので、今年で芸能生活34年を迎えました。この長い芸能生活でも、ニューアルバムのプロモーションではないツアーは2回目です。“ソノリテ”が発売されてからすでに4年も経っています。そのため、セットリストにはかなり悩みましたが、良いとこ取りの選曲にしたので、初めての方にも何度も来て頂いている方にも最高のステージをお届けしたいと思いますので、楽しんでください。」

■なかなかツアーができなかった理由
「Ride On Timeでブレイクするまでに4年かかりました。以後、毎年コンサートをやってきて、多い年には70本。当時、地獄のツアーと言っていました。録音がアナログからデジタル化され、思うような音作りができず、何とか上手く行くようになったと思ったら、今度は、録音がハードディスクになり、これがまた厄介なのもで、なかなかツアーに出られませんでした。」

■ツアーメンバー
「コンサートのメンバーは10人と決めています。しかし、6年のうちにほかのミュージシャンに3人取られてしまいました。返してくれなどと言うと血の雨が降ってしまいます。でも、新たに2人の素晴らしいメンバーにめぐり合えました。ドラムスの小笠原拓海君は、山下洋輔さんと一緒にやっていた天才ドラマーです。若干24歳。ウチの娘と同じ年なので、新しい息子ができたみたいです。ちなみに札幌出身です。第2キーボードに柴田俊文さん。色々なミュージシャン(名前をあげていましたが忘れました)のツアーにも参加しています。今回のバンドは非常に気に入っています。幸い声も出るので毎年コンサートをやりたいと考えています。札幌は主要都市なので必ず来ます。」

■年齢
「最初は不安もあったツアーも残り5本。声は出るので安心しましたが、やはり記憶力の衰えはどうしようもありません。今は、プロンプターという便利なものがあります。モニターの画面に歌詞が流れるようになっているもので、下を見ながら歌っている方は、プロンプターを使っています。これが一度使ったら後戻りできません。私は絶対に使いません(笑)」

■ツアーのきっかけ
「今回のツアーのきっかけですが、大阪フェスティバルホールの解体が発表されて以来、ずっと反対していました。一介のミュージシャンがいくら騒いでもお役人の力には及ばず、結局、解体が決まりましたが、12月に4日だけ達郎のためにホールを開けてくれるということになり、どうせならツアーをやろうということになりました。当初は、33都市47公演。明日(26日)の札幌が千秋楽でしたが、沖縄が2回追加になりました。49回は縁起が悪いので、中野サンプラザを追加して50回にしました。」

■Forever Mineを歌う前に
「北海道厚生年金会館も取り壊しの危機に瀕していました。私にとって、このぐらいのサイズのホールが壊されるとやるところがなくなるので、絶対になくさないでください。今は札幌市が管理しているのかな。大阪フェスティバルホールの神様に感謝を込めて捧げた歌を北海道厚生年金会館の神様にもささげます。」

■ア・カペラ
「多重ア・カペラについて、よくピッタリ合いますねと言われますが、リズムボックスを聴きながら何十回と音取りしています。けっして機械で調整するなどのズルはしていません(笑)」

■クリスマス・イブを歌う前に
「クリスマスの時期になると、同じマンションの住民から山下さん忙しいでしょうと言われますが、忙しいのは歌(クリスマス・イブ)で私は忙しいわけじゃありません(笑)」