赤壁再び

2008年10月22日

20日(月)19:00~札幌シネマフロンティアで「レッドクリフ」の試写会を観てきました。14日に続き2度目ですが、今回はHTBの主催です。細かいところまで見られたので、楽しめました。

先日の感想では、周瑜(トニー・レオン)、孔明(金城 武)、小喬(リン・チーリン)について、少しだけですが書きました。http://www.consadole.net/kalakaua/article/1203

今回は、最も印象に残った場面から紹介します。

魏の攻撃を目前に控え、蜀の軍師孔明は劉備の命を受け、呉の孫権に同盟の締結に向かいます。そこで、呉との同盟を確実にするため、呉の名将周瑜に出会うわけですが、この出会いのシーンがなかなかです。

赤壁の居城で呉の軍隊の訓練を見守る周瑜。そこに笛の音が・・。笛の音の音程の狂いに気づいた彼は、少年の持つ笛の穴を小刀で調整します。美しい音色が響きます。蜀と呉の同盟の行き先を暗示するかのように・・。また、少年の祖父は、水牛を盗まれたこと、その時兵を目撃したことを周瑜に伝えます。軍足に泥がついている兵に気づいた周瑜は、兵の全員に水溜まりを走らせます。そして、少年の祖父に詫び、水牛を返します。水牛を盗んだ兵の責任は問いません。全ては兵糧不足から起きたことだと語り・・。見事な裁きに感心する孔明。

さらに、その夜、中国の琴で合奏する周瑜と孔明。やがて琴の音が止み、周瑜の考えを聞かず立ち去る孔明。「琴の音が全てを語っていた。」と言い残して。格好いいでしょう。

あと、魏呉蜀のそれぞれの親分役に触れておきます。

魏の丞相曹操役のチャン・フォンイーは、かなりの演技派だと思います。小柄ながら威圧感があります。周瑜の妻である小喬を我が物にしようとするスケベ親父な面も絶妙の演技でした。

次に、呉の君主孫権役のチャン・チェンですが、孫権ってこんなに神経質なのと言うくらいの表情です。少しウジウジした男から、決断する男になるまでの心の葛藤を、まあ無難に演技しています。でも、本当に神経質そうです。

最後に蜀の劉備役のユウ・ヨンです。ハッキリ言って、どこかの隠居親父みたいです。張飛、関羽、趙雲、さらには孔明などの英傑を引きつける魅力はどこなのか、やや物足りませんね。丈夫なわらじを編んでくれるったってねえ。

さて、封切りも間近ですね。

心は、すでに第2部です 笑


post by かんち

19:01

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