「ホームタウン」って何でしょうか?

2006年03月07日

お久しぶりです、高杉です。

この部に異動して以来、営業に行った先でワリとよく出るのが「コンサドーレ?あぁ、ウチの会社にもいるよ、熱狂的なサポーターが」というセリフ。まるで、物好きな人種と言わんばかりです。
優勝した97年や00年、ドーム開業の01年あたりは地元あげての盛り上がりがあったと記憶していますが、今は一部の熱狂ファンのためのチームという認識が少なからずあると思います。
つまりは、チームが地元にちゃんと溶け込んでいないんですね。ホームタウンにきちんと根を下ろしてないんです。
話題性があるときはそっちに(しかも結構極端に)振れるけど続かない。だから、4万人収容のドームを満杯にしてた人たちが、チーム成績が悪いとたちまちどこかにいなくなって、成績が良くならないうちはいつまでたっても戻ってこやしない…。

自分なりに持っている「ホームタウン」のイメージとは、その土地の拠点となる駅や空港に旅行者として降り立ったときに「この街は○○チームの街なんだな」と感じさせる雰囲気がしっかりと形成されていることだと思ってます。
我がコンサドーレの場合はどうでしょう。確かに、スポンサーさんのご協力もあって全道様々なところにコンサドーレ札幌の露出は見られます。ですが、何か自分の持つイメージには至ってないという気がします。

10年かけても成し得なかったこの課題を次の10年に向けてどう解決していくか。まずは、チームをしっかりと地元に溶け込ませるような露出を確立することが必要となります。
そこで、今季から取り組んでいるのが、コンサドーレを応援してくれている方に日程告知ポスターで周囲への宣伝に協力してもらう輪を広げる「ポスターサポーター」の企画です。
広報の藤田が、市内の銭湯組合や理容組合に働きかけて加盟店にポスター掲出をお願いしていたのがヒントとしてありました。今までは、余ったポスターを希望者にサービスで差し上げてましたが、本来ポスターは人目に触れる場所に貼ってナンボです。自分たちで貼り切れないで余すのなら、賛同してくれる人たちの力を借りようと始めたこの企画。オフィシャルサイトでしか告知していないのに期間中に564件もの申し込みがあり、全道各地の「ポスターサポーター」に1,000枚弱のポスターが配布され、新たな掲出場所が出現しています。
まだ貼れるからもっと送ってという声もありましたが、予想以上の反響にポスターが底をついてしまいましたのでどうかご容赦ください。

この申し込みには、ポスターを掲出した証拠写真をクラブに提出するという条件があり、写真とともに状況説明や反響なども書き添えられたメール、お手紙がクラブに続々と寄せられております。例によって、これらの写真の一部はマッチデイプログラムでご紹介する予定です。お送りいただいた方々にはこの場を借りて深くお礼申し上げます。
後期のポスターの配布は写真をご提出いただいた方のみ対象となりますので、未提出の「ポスターサポーター」の方は今月中に忘れずにお送りください。

お金も人手もない我々は、いつしかチームが自然とホームタウンに溶け込む日を目指して、こういった取り組みを地道に愚直に進めていくしかありません。
別に皆がコアなサポーターになる必要はないのです。例えば、そこに住まう誰もがコンサドーレの試合の結果はいつも気にしてて、たまには試合を観に行かなきゃという意識を持っていて。そして、コアなサポーターは決して特別な集団ではなく、ホームタウンの代表であり、ホームタウンの誇りであると誰もが認めて。
それが、自分なりに持っている「ホームタウン」のイメージです。


post by hansoku

21:47

コメント(0)