2005年12月01日
こんにちは、高杉です。
昨日、今季最終号となる12月3日ザスパ草津戦のマッチデイプログラムを校了いたしました。
今年、初めてマッチデイプログラム(以下、MDP)の担当になり、9ヶ月にわたって、バタバタと22試合分の製作を進めてまいりました。
もちろん一人で全部作ってきたわけではありませんが、スタッフであっても読む側から作る側に回ると見方も大きく変わります。とくに、担当になるとシーズンが異様に早く過ぎていくのはちょっとした衝撃でしたね。まあこんなことを書き出すとキリがないので、シーズンを通して苦しかったポイントを二つだけ振り返ってみたいと思います。
印刷部数には結構ヤラレました。
MDPは来場者全員に確実に配布するというお約束はしていないので、もしゲートで配り切ってしまったら、それからあとに来場される方には『ゴメンナサイ』ということになります。でも、せっかくスタジアムに足を運んでいただいた方にMDPをお渡しできないというのは、担当としては非常に忍びないものがあります。
そこで、不足が生じないよう、一方で無駄が出ないよう、若干多めに印刷するわけなんですが、この“若干多め”というのがホントに難しい。
MDPの印刷部数の決定は試合当日の4~5日前です。この時点でのシーズンチケット含めた前売券の販売数をベースに、当日の来場者数を推測して印刷部数を決めます。ところが、チケットが手に入りづらかった頃と違い、チケットの販売は直前の一週間と当日券に集中する傾向が強く、天候や行楽の状況など試合間際の不確定要素に常に翻弄されます。
9月以降は、試合の日になると決まって天候が崩れるという魔のパターンの連続でMDPは毎試合余りっぱなしでしたが、前半はギリギリ足りた、ちょっと足りなかったという試合も目立ちました。
その今シーズン、完全に足りなくなった痛恨の試合が2試合ありました。
まずは、5月4日の札幌ドーム横浜FC戦。その前の福岡戦でドーム開業以来初の1万人割れを起こしてすっかり弱気で迎えたこの試合、GWの中日で好天だったのが幸いしたのか、当日券の販売が爆発し14,000人を超える来場がありました。残念ながらそこまでのMDPの用意はなく、曽田のゴールで試合には勝ったものの担当としては完全に敗者の心境でした。
そして、8月2日の横浜FC戦です。直前にJ1神戸から移籍してきた三浦知良選手見たさに20,000人以上の観客がドームに集まりました。03年の開幕戦以来、どうやっても超えられなかった2万の壁を、集客が心配されていた平日ナイターの試合であっさり突破してしまったのです。この試合はキックオフのかなり前にMDPが切れてしまいました。あまりの悔しさに、カズ効果がすべてではなくコンササポの底力だと思い込むようにしていましたが、そんな虚勢は、同じくドーム平日ナイターだった8月31日の13,000人で敢えなく打ち砕かれました。
いずれにせよ、札幌ドームの横浜FC戦は来季も要注意です。
もう一つのポイントは、表紙の選手写真です。
シーズンの間に、表紙に同じ選手は一回しか使いません。ですが、開幕時点の登録選手は27人です。初めから主力級の選手をどんどん掲載していたら、後半はキビしくなるのが目に見えています。そこで、レギュラー格の選手を温存しつつ、なるべくその時々で調子の良さそうな選手を使うようにしています。
表紙の選手を決定するのは試合の約10日前。この選手が直前の試合に累積警告やケガなどがあり当日の欠場が判明した場合はギリギリ差し替えることもできますが、この時点で実際にその試合当日どの選手を起用するかは、フロントスタッフでも窺い知ることはできません。このあたりは、我々と監督の駆け引き(監督は駆け引きとは思ってないでしょうが)になります。
MDPの担当内では、表紙に採用された選手は、最悪ベンチ入りしていれば一応セーフというルールになっています。それでも、表紙の選手が試合終了間際に途中出場になると、担当同士で顔を見合わせながら、心の中で『監督、ありがとう』とつぶやいてたりします。
残念ながらパーフェクト達成はならず、ベンチ入りでない選手が一度だけ表紙に載った(どの試合の誰だかすぐ分かったら相当なコアです)以外は、なんとか最後までやり繰りできてまずはホッとしています。
最終号の表紙を飾るのはどの選手か、そんなことにもちょっと想いを巡らせながら、土曜日は札幌ドームに遊びに来てくれると嬉しいです。
この試合は、今季応援していただいた皆さんに感謝の気持ちを込めた「コンサドーレサンクスマッチ」で、MDPも増ページ号を用意しています。
プロフィール
クラブ収益の根幹を担う広告料収入獲得のためスポンサー営業に励む部署。業務として、クラブスポンサー、サポートシップスポンサー、パーソナルスポンサーの営業のほか、マッチデイプログラムの広告営業、クラブグッズの事業にも取り組んでいる。 部長以下4名のコンパクトな体制をフットワークでカバーと言いたいところだが、メンバーの高齢化が悩みの種でもある。
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