2006年11月23日
ということで忙しさのあまりエスタージオさんで観戦して2連勝した!とかニシタニ・サッポロ超GJ!!とか水戸戦の感想をいう暇もなしにヤンツーさん退任、そしてもう東京V戦なわけですが。 とりあえずヤンツーさんとHFCとの印象について今さらながら。 根本的に、監督の采配なり選手起用なりは、今年に入っても昇格指向ではなく育成指向でした。正直いって、なのでこの成績だというのはあったと思います。 当ブログでも何度も書いている芳賀の出力ネタ。疲労が蓄積してて、試合に出て10分でもう姿が消えてるような、3月入ってきたときのハイパフォーマンスっぷりが嘘のようなだめっぷりをひところ見せていた彼を、使い続けずに他の選手と交代で休ませながら使えば、もう少し勝てたのではと思います。まあ、今年の問題点は彼の件に限らず、シーズン通して20人在籍ですむような戦い方をしてしまったことが、トップで使ってない選手の底上げができなかったことと、疲労で明らかにアクションができてない試合が見られた原因だと思います。またいっそ減らすんなら減らすで、給料高い(=能力高い)選手のみの精鋭主義、足りない選手はユースで埋めるとかで徹底してやればよかったんだけどそうにもならなかったと。 これをどうにかしていれば、ぶっちゃけ2敗が2勝ぐらいになってたんではと思います。 また、アクションサッカーといえば聞こえはいいんですが、選手の持つ特長というのがあるのに、それを生かさずにどの選手が出ても同じサッカー戦略をとったというのもあります。で、半端にメンバーが固定されてしまったため、同じメンバーがいたらそこそこ戦えるけど、うちのチームでフッキ・砂川・西谷・加賀がいなくなったらもう途端にだめという感じになってしまったと。ボランチは意外と大塚がいないなりにメンタル面以外は何とかなってましたけど、トップ・中盤・DFでこうなると痛いと。 これはどういうことかというと、フッキのスピード・砂川・西谷のドリブル・キープ能力、加賀のスピードのある攻め上がりと広い守備範囲っていうのは他の選手じゃ替えられないわけです。いいかえると、彼らがいること前提のアクションサッカーというのが今年のチーム。なので、アクションはいいにしても本来はいなければいないなりのチーム戦術(砂川がいない場合はトップ下を2人にしてボールキープ率を改善するとか、フッキがいない場合はサイドを足の速い選手にして中央突破じゃなくてサイド崩しを重視するとか、加賀がいないときはWBをDFよりにするとか)をとって、それで練習していればあと1勝ぐらいはできていたのではと思います。 あとは件のひたすら勝てなかったときに有効な手を打てなかったことでしょうか。 補強の水を向けられたときに「西澤も戻ってくる」と動かなかったものの結局西澤が試合に戻ってきたのは7月どころか9月。というか、7月戻ってくるからってじゃあ6月は捨てていいんかというつっこみが、シーズン終盤勝ち点が足りないという形で現実になってしまったわけで。確かにシーズン途中の補強が当たるか当たらないかというのは賭けの部分も大きいものの、そもそもDF陣は早い時期に野本や千葉がトップでは厳しいというのがわかっていたわけで、補強できるときにしておいたほうがよかったはず。 選手の伸びしろを期待するあまり、荒療治が必要なときに手を打たなかったという点でやはり育成采配だったのではと。ここで手を打っておけば2勝ぐらいは違ったでしょう。 ......と考えて、文中でさりげなくあげていた計5勝分の勝ち点15をうちの今の勝ち点66に加えてみると81.まあ数字遊び的な面もありますが、トップ2ではないもののトップ3争い(3位神戸は84)に入れるだけの実力は、やはり今年のうちにはあったのではないかと思うんですよ。もちろんそれは選手の伸びもあるものの、伸ばしたのは監督の手腕という面がかなり大きいと思えるわけで。 ほんの少しの要因の差(まあ、サッカーはそれらの積み重ねで結果がでるわけですが)でそこまでいける土台を作ってくれたという面で、ヤンツーさんはうちにとって最良の、プロのトップコーチだったと思います。監督采配としてはさておき。 しかし、それを支えるフロントは残念ながら三流といわざるを得なかったのではないかと。 たとえばイベントごとに若手選手を出すのは「監督が『若手をちやほやすると勘違いするからだめ、なので出さない』といってる」と伝えられていた件。ちょっと回りくどいいい方ですが。 HFCとして、対外的にそういう物言いを出してしまうというのは「うちらでは監督を説得できません。監督の方針にも同意できませんが、かといって監督に逆らって人も出せないのであきらめてください」ってことですよね。 まともな組織であれば、組織の方針として監督を説得して若手をそういうイベントに出させるか、もしくはチームの方針として変にちやほやされて勘違いしないようにするため、若手をイベントには出さないという方針としているという回答であるべきでしょう。つまり、監督のせいにするのではなく、チームとして監督の方針を支持しているからそうしている、じゃないとおかしいということ。 今の物言いだと、組織として相当恥ずかしいことだと思うんですが。 百歩譲って若手を出さないとしてだ。そこまでいうなら説得してイベントに監督本人出させればいいでしょう。若手選手の代わりに。もしくは若手選手と一緒に出して、勘違いしそうなシーンがあればその場で監督自ら叱るとか。 幸いにしてヤンツー監督はサポの間で相当な人気があったわけですから、大人相手なら囲む会を有料イベントでやればそこそこ集められたんでは? と思うわけですよ。 結局、イベント出席させる選手について、フロントのオーダーを監督が蹴ったという物言いだけでいわれてますが、まああれなコンサポ的には選手が出てるだけでとりあえず顔を出すみたいな人も多いわけだし、ずっと前から「この選手を出したい」というのを出して打ち合わせしといて監督も了承していたのに直前になって切った、とかならともかく、どーせ「若手選手を出したい」「だめ、他の人を出せ」「いいから出せ」「俺の目の黒いうちはこいつは出させん、こいつならいい」「そいつならイベントやらん」みたいな話だったんでしょ? それで押し切ろうとして押し切れなかったというんじゃ、やっぱりフロントが悪いんじゃんという感想になってしまいますけどね。 なんかCVSのイベントとかで、選手を出すと告知しておきながら誰も出せなかったみたいなことが今年あったみたいですけど、それって組織としてどうなの? 来期の監督は、社長曰く「チーム内に家族的な和を作れる人」と。 フェンルナンデスさんでも連れてきますか? まあうちは結果を出した監督のあとで柱谷哲司連れてくるような面白選択をやりがちなので、正直かなり心配なわけですが。 とりあえず、監督が厳しいならコーチ陣でフォローすることはできなかったのか、うちには選手OBでこれだけコーチがいるんだし......といいつつ、そもそも実はうちOBコーチ入れてる価が薄いんじゃないかという疑念もあります。 というのも、コーチとして経験を積む意味はあるけど、いきなりトップコーチじゃなくてU-12なり15なりのコーチとして使っているわけで、相談しようにも近くにいないと。で、トップのコーチと選手の距離も、実はそんなに近くないんじゃないかと。 となると監督が厳しいからチームが云々じゃなくて、ソリューションとしてはチーム内にカウンセラーでも置いとけという話が実は正解な気もします。うちの選手メンタル弱いし。もしくはこれでも見るなりアーメイさん呼ぶなりして精神的に鍛えろと。もしくは同じ監督つながりで敗北のシーンを流す際にすごい嫌悪を感じる刺激を強制的に与え続けることで、選手が絶対に負けないように死ぬ気でがんばるように洗脳でもしますか? もしくはそれこそ白恋でサポ選手監督コーチフロント合同でバーベキューパーティーでもやっとけと。あ、サポはだめですかそうですか。 別に風通しよくするための食事会とかは今年は知りませんが過去はあったそうだし、結局フロントは監督をサポートするために、今年何を手を打っていたんだろうかと思います。 で、フロントのほかの仕事である今年のイベント話なり今後の収入策なりとかはまた書く機会があれば。 ......とか長文書いてたらドームに間に合わないよ。急がねば。
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NetNewsのfj.*の方から来ました。といいつつSlashdotやらWikipediaやらWikiTravelやらでもほくなん又はhokunanでIDを取ってます。 片道数時間かけて試合のときは札幌に出てきてます。もちろん室蘭や函館へも。コンサなかたがたもそうでないかたがたも、どうぞよろしく。 面白いblogを書く人のリンクを勝手に追加しています。私のblogへのリンクもご自由にどうぞ。 もっと詳しいほくなんな話は、このエントリなど。 http://www.consadole.net/hokunan/article/3
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