昨日の試合、コンサドーレ札幌は水戸ホーリーホックに２－１で勝利した。

J２リーグは１チームあたり４８試合をこなす過酷なリーグ戦だ。昨日の勝利はその４８分の１だ、それは紛れも無い事実。

ただその４８分の１の勝利がとてつもない意味を持つことを昨日僕らは感じたはず・・・

昨日の試合でＪ１昇格、Ｊ２優勝を同時に決める事ができた。Ｊ１昇格に関してはアドバンテージがあったけどＪ２優勝に関しては東京Ｖにアドバンテージがある・・・とりあえずJ1昇格に思いを集中したサポーターは多かったはず、選手も同様だったと思う。

いざ試合・・・しかしサッカーというものは本当に怖いと感じた。

昨日の試合序盤で一番欲しい先制点を水戸に獲られてしまった。その１点が「とてつもなく重く、そして高い壁のように感じた」ことか・・・でもサポーターは下を向かなかった。選手も下を向いていない。

まだやれる

もちろん試合序盤だから取り返すチャンスはいくらでもある。ただ相手は曲者の水戸、そう簡単に点を与えてくれるようないいヤツじゃない。ただ前半ある程度時間が経過するにつれて徐々に焦りも見えてきた中・・・

前半４３分　ダヴィゴール！

一番欲しい時間帯でよく同点ゴールを決めてくれた！本当に・・・本当に嬉しかった。

そして後半・・・中々局面を打開できない状況、試合内容も選手交代を通じて活性化を図ろうとしていたが決定的な策に至らず。そんな中・・・

後半３８分　ダヴィ２点目！

昨日のダヴィは非常に頼もしく見えた。ダヴィならなんとかしてくれるんじゃないか？そう思えた。そして歓喜の瞬間を迎える・・・

試合終了のホイッスルを聞いた瞬間色んな事が蘇った。

岡田監督退任後更なる飛躍を期待してスタートした２００２年、ところが最悪の１年になってしまった。そこから這い上がろうとジョアン・カルロスを監督に招いた２００３年、まさかの黒星発進・・・そして空中分解となってしまったチーム。土台が崩れ去ったチームにＪ２は容赦しなかった。

そして２００４年、柳下正明を招聘し文字通り「１からスタート」になったコンサドーレ。開幕の甲府戦では「これがコンサドーレのサッカーか？」と我が目を疑った。ただ現実は厳しいもの、Ｊ２で初めての最下位を味わった。産みの苦しみを選手、監督、フロント、サポーターみんなが共有した１年だった。

２００５年は昇格争いを展開したが最後に失速・・・２００６年も補強を敢行し万全の体制でスタートと思われたが波に乗れず・・・ただ天皇杯では大躍進、柳下体制３年間は無駄ではなかった事をここで証明して見せた。

そして２００７年、柳下監督が築いたチームを三浦俊也が引き継ぐ形で今年がスタート。開幕戦でグダグダな試合展開で何も出来ず敗戦・・・また苦しむシーズンが始まるのか・・・と思った矢先あれよあれよと勝ち点を稼ぐ札幌。昇格が現実味を帯びてきた第４クールの失速・・・最後の最後でもがき続けてきた。でも掴み取った勝利・・・そして昇格。

「たったひとつの勝利」かもしれない。でもそれはコンササポにとって掛け替えの無い勝利といえる。この勝利が欲しかった。この瞬間が欲しかった。この感動を味わいたかった。

もう暗黒の時代に終わりを告げよう。来年からはＪ１だ。今は・・・今だけは勝利の喜びに酔いしれようではないか！

たったひとつ　君のＶｉｃｔｏｒｙ
歴史に刻む事が　出来たら

明日がきっと　かけがえのない
一日へと　変わるだろう・・・

個人的追記・・・

ゴール裏の仲間たちへ・・・

皆さんは本当に最高です！また来年も思いっきりバモしよう！来年のホーム開幕戦、札幌ドームの８４番通路でお会いしましょう！

ボブ増雄さんへ・・・

札幌は来年Ｊ１に「０７年Ｊ２チャンピオン」の肩書きを引っさげて帰ってきます。日立台に乗り込むんで覚悟してください（笑）