2006年09月05日
Jリーグアカデミーは、HPを読んでもらえれば分かるように、 『幅広い子供たちに「スポーツ」と「人間教育」を通じて 心身の健康な発育を促すこと』を目的にしている。 http://www.j-league.or.jp/academy/ Jリーグアカデミー海外研修団に同行した時、 ジュビロ磐田と清水エスパルスでジュニアチームの コーチを務める方と話をする機会があったのだが、 両チームとも、静岡県の学校に約年100回は訪れるらしい。 サッカーを教えるだけではなく、 スポーツを通して、地域との交流を図ると共に、 体を動かす楽しさ、リーダシップ、協調性、協力の意識を育てるという。 例えば、Jリーグアカデミー海外研修に参加していた ジェフ市原のコーチが、サンパウロの日本語学校の 小学校1・2年生を対象にゲームをした。 そのゲームというのは、 「私が手をたたいた数の人で集まってください」(ジェフコーチ)という。 例えば、二回手をたたけば、子どもたちは人を探し、 二人で一緒に手をつなぐ。 最初の要求は簡単だが、そのうちに、 大人をいれてくださいとか、男女と大人とか、 八回手をたたいたり(八人で集まって)と難解な要求を出す。 大人も手伝いながら、ワイワイ集まるのだが、 そのうちに子供たちの中には、 相手を見つけられず、仲間はずれの子供が出てくる、 その時、ジェフコーチは、 「みなさん困った人がいたらどうするんですか?みんな助けるでしょ。 だから、困っている人がいたら助けてあげてください」と、 すかさずうまいことを言った。 ずばり、Jリーグアカデミーが目指すものは、 ここにあるのだと思った。 子どもたちには、サッカーやスポーツを純粋に楽しんでもらおうと いうだけではなく、地域の子供たちを、地域住民、学校、親とともに、 未来を担う人間を育てることにあるのだということだ。 各JリーグチームのHPを見てもらえればよくわかるが、 どこのチームもJリーグアカデミーというサイトを設けて、 子供たちへの教育、地域活動へ力を入れていることが分かる。 清水FCを率いていた時代に今のチームから引き抜かれたという、 清水エスパルスジュニアユースコーチが、 「私たちには、社会に出た時に通用する社会性ある 子供達を育てなければならない。 それは、ユース選手だけではなく、地域の子供達へも同様のこと」と話した。 彼には、自分のユースチームだけではない、 地域活動を通した教育にかけた情熱を聞くという、 貴重な体験をさせてもらって心から感謝している。
プロフィール
札幌出身。現在、ブラジル在住。コンサは1998年から。浮き沈みの激しいチームに嫌気もさすが、なぜか憎めず。コンサについてはネットを駆使して情報収集。特別サッカーに詳しいわけではないが、好きなのは間違いない。最近、仕事が落ち着き、現地で新たに週一のサッカーができるグループを探している。
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