2010年12月22日
近所へのコンビニの出店から有名人の来訪、リニアモーターカー、 宇宙旅行、時間旅行の実現など、 「本当にできるのか?!」と疑念を抱きながらも、 ほくそ笑んで読んでしまうニュースというものがある。 そんな希望のニュースに期待をかけ、実現したものだってある。 30年前にはインターネットの世界や宇宙旅行は一つの夢だった。 ブラジルのメディアは、 デビット・ベッカムが、FCサンパウロに移籍する可能性を報じた。 http://globoesporte.globo.com/futebol/times/sao-paulo/noticia/2010/12/sao-paulo-tentou-contratar-beckham-e-fica-sem-ricardo-oliveira-em-2011.html しかし、タイトルの一部は、 「Sonho Frustrado com Beckham(ベッカムとの無駄な夢)」と、 かなり消極的だし、メディアも移籍の可能性はほぼないだろうとみている。 ベッカムは、今年3月に左アキレス腱を断絶したため、 体調維持に優れた環境を希望しており、また、 代表復帰を実現するためには、欧州リーグでのプレーが望ましいと考えている。 サッカー人生の余生は、「バカンスも兼ねてリオデジャネイロで!」と、 考えているビエリとは少々わけが違う。 しかし、ある関係者の談話を載せている。 「サッカーの世界、 不可能と思われたことが簡単に解決することもあるだろ?!」 『これぞ、ブラジル的考え!!』なのだ! ブラジル的考え・・・ つまり、 言葉への慎重というより楽観的で、希望は失わないが、重みに欠ける。 経験上、この考えが一般的なブラジル思考と見て間違いない。 あたりまえだが、場合による。 この思考は、時にはたくましいが、時にはやっかいである。 ロナウジーニョの獲得を目指すフラメンゴやグレミオの 関係者の発言を聞けばよくわかる。 キングカズの獲得を目指すキンゼ・デ・ジャウーの役員なんて、 「きっと立派な入団式をしてやるからな」と、 メディアにもらしている。 ニュースを見て、希望を分かち合うことはそれほど悪いことではない。 このベッカム移籍について発言したパウロというチームスタッフは、 進展はなく、かなり難しいと認めているが、 「無理じゃない!」と言っている。 ウソはいけないが、 記事の裏が取れてるなら、こういう報道は大いに歓迎したい! 希望のあるニュースを読んで、ほくそ笑んで、 友人と共有し、ビールとカシャーサが飲めれば、 それでいいじゃないか?! 少なくとも、自分を含めた周囲は、 余計な期待の反動で落胆することとは無関係である。
プロフィール
札幌出身。現在、ブラジル在住。コンサは1998年から。浮き沈みの激しいチームに嫌気もさすが、なぜか憎めず。コンサについてはネットを駆使して情報収集。特別サッカーに詳しいわけではないが、好きなのは間違いない。最近、仕事が落ち着き、現地で新たに週一のサッカーができるグループを探している。
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