アニキへの公開お便り。

2014年12月04日

拝啓 河合竜二殿。


はじめに。
今回のお手紙は、少し長くて説明的になってしまうかもしれません。
もしよろしければ、最後までお付き合い願います。


出会いは2003年。
あの頃は、「浦和から来た選手」という認識にすぎませんでした。
名前も知らなかったし、最初は試合にも絡めていないし。

ベンチプレスが…だったこととか。<名誉のため割愛w
岡ちゃんが、頭を抱えていたこととか。

最初に加わった時は、みんなが当たり前にポゼッションできてて、「ポゼッションって?」という状態だったからついていけなかった、というようなことも言ってましたね。
ポゼッションサッカーが売りのチームではなかったので、きっとびっくりしたことでしょう。

それに、浦和では1軍2軍で別の練習だったと聞きますが、マリノスではみんな一緒ですもんね。
(それで、伸二とは一緒に練習する機会もあまりなかったとか)
そういった、今までとの環境の違いも、驚きの連続だったことでしょう。

ただ、そこで、絶対負けなかった。
フィジコ? トレーナー? 忘れましたが、フィジカル強化にも弱音を吐かず、わずか半年やそこらで、随分鍛え上げてきました。
ベンチプレスの重量、下手したら倍増でしたっけ?<蒸し返すw しかも、バレるw

その年には、完全優勝がかかった大一番でスタメン張るまでになるんですよね…感慨深い。

まあ、あの試合は、貴方のところからの失点でしたのでw、試合中は「おいっ! しっかりしろよっ!」という声も、響いたとか響かなかったとかw
ミスは誰にでもあるものです。
そこから、いかに切り替えて試合に集中できるか。
このへん、若者にも伝わっていってほしいですね。

その後はしっかり集中し、後半に交代で退くまで、失点せず守り切りました。
それが結果として、ドラマのような逆転での完全制覇に繋がるわけです。

翌年は、名前を世に知らしめる年になりました。
この頃から、「馬場ちゃん」って呼び始めたんだと思います、確か。
詳しいタイミングは、中澤さんに聞いてくださいw
しかし…嫌がっていたとはわからず、ごめんなさい。m(_ _)m
ここでは振り返りなので…許してくださいね。


2004年。
一番印象に残っているような気がします。
あの、チャンピオンシリーズ(CS)第1戦。
おっくん(故・奥大介氏)からのコーナー。
松田・中澤がになっての、ゴール前への走り込み。
そして、豪快なヘッド。

中澤の「お前、舐められてるぞ」のひと言、やっぱ効いたんでしょうねw
それにしても、豪華な囮ですw

嬉しそうにゴール裏に駆けだす姿。
エンブレムをガシッと掴んで誇示する姿。
看板をぽんっと飛び越えてゴール裏へ向かう姿。

私はテレビの前でしたが、一生忘れないでしょう。


私はその頃は札幌にいたものですから、そうそう試合には行けませんでした。
また、サポ仲間もあまりおらず、情報に疎かった。
たまに出張を絡めて(「を」?w)試合には行きましたが、かなりの確率で貴方はお休み…

直樹も馬場ちゃんもいね~のかよっ!
という、なんとも残念なことが多々ありましたw
それでも、年に1~2回は行ってたんだよな。

2005年にはオオシとチームメイトになり、今に繋がる仲良しに。
いや、ふたりいたら、本当に癒されます、こっちがw
なんか、ふたりでいるのを見るのが、嬉しいw


2006年あたりにはチームの中心的存在になり、2007年には選手会長。
そして、2008年には、おっくんの勧めもあり、自ら志願してのキャプテン。
なかなか立候補ってできるもんでもないし、立候補して認めてもらえるのは、それだけの信頼があったのでしょう。
(水沼)貴史さんも「竜二が中心になってきた時期」と明言してましたからね。
(なので、あんな姿こんな姿の話は、ここでは割愛しますw)


ただ、キャプテンシーズンの2008~2009年は、怪我に泣かされた。
あのときたしか、両膝やりましたよね…

今、無茶してでも出ようとするのは、そんな時の想いがあるからなんだろうかと思ってしまいます。
キャプテンたるもの、いつでも一線にいて、チームを引っ張らなくちゃ。
そんな想いが。

あの頃のキャプテン像は、今とは少し違っていて、穏やかな印象だった。
うちらが「可愛い」と言っていたくらいなのでw
もちろん、ピッチではモノ言うし、厳しい面もあったと思う。
でも、まあ、あれだ、それ以上にぎゃーぎゃー言う人いたからねwww

どちらかと言うと、フォロワータイプ。
後輩たちには本当に慕われていましたよね…後輩が「竜ちゃん」って呼んじゃうくらいw
「俺についてこい!」ってよりは、縁の下の力持ち。
後輩が話しかけづらいなんてイメージはなかったですよね。
むしろ、話しかけやすいくらい。

メンタル的に、やっぱり居て欲しい存在。


運命の2010年。
思いだせば「悔しい」という締めくくりだったでしょう。
こっちも同じです。
だから、あまり詳しくは触れないです。

でも、あの時、「必ずここに戻ってきますので、その時は大ブーイングで迎えてください」と言われたことは、やっぱり心に残ってた。
切られた選手なのに、大ブーイングを求めるとか。

この時、「直樹とか馬場ちゃん、コンサに来ないかなぁ…」と本気で思った。
直樹は諸刃の剣だけど、馬場ちゃんなら…
と思っていたら!


2010年12月28日。
河合竜二、コンサドーレ札幌へ移籍。

あの時の感動は、忘れられません…あ、これ何回も言いましたっけw
自宅で、本気で飛び跳ねて喜んでしまったw

これまで、遠くにいたご贔屓選手が、目の前にくる。
これは何にも代えがたい喜びでした。


2011年からの竜ちゃんの活躍は、想像以上でした。
最初の頃は、少し浮いた感じがした時も正直あったんですが、徐々にチームとしてまとまってきた。
貴方は変わることなく、チームを鼓舞し続けていました。

悪いプレーには容赦ない罵声を。
良いプレーにはサムズアップで称賛を。

そうやって、チームが闘う集団になったからこその昇格だったんじゃないでしょうか。

貴方の中には、「打倒・マリノス」は強く根付いていたはずです。
悔しい気持ちが原動力の一部であったことは想像できます。
2回目の戦力外は、1回目とは異なり、チームの主軸になっていたから。

ただ、何より一番に考えるのは「このチームが上のステージに上がること」でしたよね。
ただ昇格するのではなく。
チーム一丸、選手もスタッフもサポも一緒になって。

それが実現したこと…さすが、「有言実行」の人です。


そうそう。
この頃からの密かな楽しみは、「4ユニの人を見つけること」でした。
2011年は、なかなか少なくて、見かけると嬉しくなって見つめてましたw
かなり変な人ですw
(Aちゃんも一緒でしたよwww)
キャプテンマークも、Kappaショップでゲットして…コスプレ化してましたね。

それが今では、もしかしたら一番多いかも? ってくらい、スタジアムには「4ユニ」が大勢います。
下手したら、「36」や「44」より多いかもしれません…いや、多いなw
キャプテンマーク着用の方も増えて、なんだか嬉しいです。

それは、コンサでの存在感を意味すると思ってます。
あの頃とは違う、本当に精神面でも試合面でも、あらゆる面での支柱であること。
「居て欲しい」から「居ないと困る」ほどの選手になっていること。

それは、貴方の求めている成長を明確に表していると思います。


しかし、所変われば人変わるといいますか(言わない)、「恐い」とか、まず考えられなかったですからね。
それが、「最恐のキャプテン」って言われてるのを見ると、そこはかとなく不思議w
ゴール裏でサポと言い合いとか、まずなかったですよね~。

でも、実はあの言い合い、結構好きですw
お互い、言いたいことは言えばいい。
腹にためて、クサクサして、ムカムカを増幅されるより、いい。
もちろん、ただ罵倒したりとかはダメなんですけどね。


なんだか本当に、とりとめなくなってきましたね。
そろそろ終わりにしないと、夜が明けてしまいますw


きっと、来年もここに居てくれることでしょう。
きっと、そういう話で更改の席についていることでしょう。

J1昇格。
J1定着。
そして、J1優勝。

目標はどんどんでっかく。

そのためにも、まずはJ2優勝目指して。
その中心に居られますよう、これからもしっかり応援していきます。

あ、でも、本当にくれぐれも無茶はしないようにお願いします。
大きな怪我なんかした日にゃ、もう、ねぇ…
最終節に出場なしって、ここんとこ無かったから、悔しさはよくわかるけどね。

現役目標・40歳まであと4年。
いずれくるその時は受け止めるにせよ、今をもっともっと熱く生きましょう!
こっちも、もっともっと熱くなります!<え? うざい?w


…そんなこんなで。

さすがにこのあたりで手を止めたいと思います。
乱文で失礼いたしました。
また来季もよろしくお願いいたします。

敬具




アドベントカレンダーに書く内容って、結構悩ましかったです。

浦和を首になった時、奥様が「この人にはサッカーしかないから、私が働いてでも続けさせてあげるんだ」というようなことを言ったという、かっこいいエピソードとかね。
2003年以降にしたかったから、書かなかったけど。
結果、想像以上にチープw

2012年5月の対マリノス線のエピソードは、様々な誤解もあった。
でも、かいつまんで説明すると、

・試合後、竜ちゃんは出てくる気はそもそもなかった。
・マリサポも出てこないと思ってた。
・マリノスゴル裏は、出てこなくてもコールすると決めていた。
・それは、マリノス連覇の貢献者だから。
・そしたら、たぶん促されて出てきた。
・それを見て、マリサポ感動、号泣する人もいた。
・そこで、チャントを歌った。
・竜ちゃんはそれでも、ゴル裏前には足を踏み入れなかった。
・去り際に、胸のエンブレムを4回たたいた。
・「ああ、本当にコンサのキャプテンで、すべて捧げてるんだ」
・この瞬間に、しっかりお別れができて、みんな吹っ切れた。

…全然かいつまんでないけどw、こういうことです。
あの時、出てきたことに、みんな「すげぇ」って言ってたんです。

一応最後に、そこだけは追記しときます。

なお、日と時間は、私が見てきた背番号に因みました。


post by ゆっきぃ

06:35

竜ちゃんの魂 コメント(0)

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