松田直樹、三回忌。

2011年8月4日13：06。

いつまでも忘れることはない、この日、この時間。

昨日の試合は「何が何でも勝たないといけない」試合。
内容も、誰が決めるとかも、そんなことより。
勝たないと。
2年前の訃報後の柏戦も、昨年の命日だった仙台戦も負けているから。

「だっせぇ～」って言われてるはずだから。

けっしていい内容ではなかったけど、勝利はできた。
たぶん見てたよね。

だって、ただのサッカーバカだし、ずっとマリノスファンだって自分で言ってたし。

もう2年か。
あの時のことを今でも思い出すよ。
足元がグラグラしたときのことを。

2年経って、「松田直樹を忘れない。～闘争人Ⅱ 永遠の章～」を読んでいる。
最初の「闘争人～松田直樹物語」は、それでもまだ代表を狙っている直樹の姿があった。
これからって感じだった。

でも、闘争人Ⅱは訃報から始まる。
あの夏の日を思い出す…
友達からのメールで直樹が倒れたことを知って、ネットで急いで調べたあの日。

何が起こったか、さっぱりわからなかったあの日。

それを思い出させるので、最初から涙腺が緩い。
胸にこみ上げるものがあって、なかなか読み進まない。

40ページくらいで手が止まっている。
勝利の喜びの後に、奈落に突き落とされたところ。
そこからの出来事に、なかなか進めないんだ。

でも、今日は読まないとね。


そういや、昨日は湘南側もダンマク出してくれてた。
去年は仙台アウェイで、黙祷やコールを受け入れてくれた。
チームが違っても、そうやって忘れないでいてくれるありがたさ。

ぜってぇ～、忘れねぇ。

昨日は勇蔵が最後に今季の「3」のユニを来た。
本来、永久欠番のその番号なのに…
そう思うと、やっぱり永久ではなく、いつかまた誰かにつけてほしい。

「3」は直樹の番号だけど、直樹だけの番号じゃないから。

今日もまた、全国で仲間が懸命に闘う。
チームメイトだったかどうかなんて、関係ない。
サッカーが大好きなサッカーバカたちが、闘うんだ。

悔しいかもしれんけど、し～っかり見といておくれ。
そして、怪我や病で試合ができない仲間も見守っておくれ。

Requiescat in Pace，Naoki Matsuda.