クラブユース全道:兄弟対決第2章

2008年07月11日

 先月のカブスリーグから約1ヶ月。前回は一方的に力の差を見せつけられたコンサ旭川イレブンだが、今日のクラブユース選手権U-15準々決勝での兄弟対決第2章では、先制点を奪い大いに札幌を苦しめました。

7月11日(金) 会場:夕張平和運動公園  10:00キックオフ
コンサ旭川 1-2(1-0,0-2) コンサ札幌
得点者:武井(旭川)神田、下田(札幌)

【旭川メンバー】
GK:今岡 DF:河原、成田、伊藤、石井 MF:玉田、中澤、高木(吉本54分)、阿羅、武井(澤田65分)FW:山下

【試合経過】
 昨夜からの雨でピッチ状態はスリッピー。水溜りこそないが、ファーストバウンドで球が伸びるので、これが吉と出るか、凶と出るか。多分あまり芝でプレーする機会が少ない旭川選手には不利であろう。静かな立ち上がり、両チームとも最初の10分はチャンスらしいチャンスを作れないでいる。しかし、旭川の左DFの河原がペナルティエリア内で1対1の勝負で抜かれ、後方から相手FWにショルダーチャージをすると、両手を挙げてダイビング。誰もがシュミレーションと思ったが、主審はペナルティスポットを指差す。前回の対戦でも前半にPKを献上し、リズムに乗れなかった旭川。またしても、先制点献上かと思われたが、GK今岡の読みがズバリと当たり、見事なセービングでこのPKを阻止。旭川の選手が活気付く。そして、13分裏を狙ったパスが跳ね返されるも、右サイドバックに入った石井がDFの背後へ浮き球のパスを出す。タイミングよく走りこんだMF武井が右足のインサイドで合わせると、前方へ動き出したGKの頭越しにゴールイン。待望の先制点だ。15分にもDF伊藤のロングフィードをFW山下が頭で走りこんできた武井にパスを出すと、見事に裏を取りドリブルシュート。残念、ジャストミートせず、GKに阻まれる。その後17分、21分、25分、33分に札幌がシュートチャンスを掴み、徐々にペースを掴み始めるが、旭川DF成田を中心に集中して守り、全くフリーでは打たせない。GK今岡も好セーブ連発でゴールを死守する。前半は1-0のリードのまま終わり、期待が膨らむ。

 後半は札幌は選手交代で温存していた(?)主力選手を投入し、流れを変えようとする。最初の10分間は何とか札幌の攻撃に対応していたMF陣の運動量が落ち、次第に札幌のボールポゼッションの時間が多くなる。マークの受け渡しなどDF面での連携にほころびが生じ、ベンチから尽監督の指示が飛び続ける。逆サイドの選手にはその声も届かず、危ない場面が続く。修正できそうもなく、ベンチでは尽監督が交代出場選手に指示を告げ交代の準備に入る。しかし、交代選手が入る直前の52分にそのサイドから崩され失点。58分にも混戦から連続シュートを打たれ、今岡が2度弾き返すが、3本目のシュートはネットを揺らす。逆転された後も札幌は攻撃の手を緩めない。旭川も山下中心に反撃を試みる。終盤入った吉本のクロスやCKからチャンスをうかがう。阿羅がゴール前でフリーで放ったシュートは足にミートせずノーゴール。最後の力を振り絞るもタイムアップ。1-2で惜敗。

 1ヶ月前には5点差で負けた旭川。今日は今シーズン一番の戦いぶりを見せ、その差は縮まりつつあるようだ。9月の高円宮杯でまた兄弟対決があるはずである。夏に鍛えて再び全国にチャレンジだ、頑張れ3期生!!


post by 旭川ユース通信員

21:39

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