いま、そこに居ること

2005年11月18日

20051118-00.jpg カゼ気味なのに無理してタイヤ交換なんかを強行したせいで、すっかりこじらせてしまって、ハァハァゼェゼェ状態です。福岡戦の敗戦で受けた精神的ダメージが、それにさらに輪をかけているのか、それとも単にカゼのせいで頭がぼーっとして思考停止に陥っているのか、すでに判然としない末期的状態です。

 福岡戦は完敗だったようです。まあ、この時期に負けるのは弱いからでしょう。勝負事ですから、勝つチームがあれば同じ数だけ負けるチームもある。年間44試合あるシーズンのたったひとつの負け試合にすぎません。が、ここで勝てるか負けるかが、強いチームかそうでないかの一番分かりやすい試金石のように思えます。




 「強いチームが勝つんじゃない。勝ったチームが強いんだ」と言う名言もあります。将来を左右するような大事な一番で、勝ったチームこそ強いチームでしょう。また、J2のような試合数の多い、さらに、同一チームと4回も戦うリーグでは、シーズンの集大成としての終盤の戦いという考え方もできます。一年間の熟成を、経験を、成長を、精神・技術・体力と、まさに心技体で試されるのがこの時期の戦いです。

 去年はこの時期、- そーいえばやっぱりカゼをひいてゼェゼェいってたような気がしますが - 「天皇杯でJ1に勝った」とか「上位陣にも粘れるようになった」などと、来年への希望や夢を感じられた時期でもありました。ただ、それは「感触」でしかなくて、ひどく弱々しい、希望と同時にどこかで不安もこっそりと頭をもたげてくるような……そんなものだったように思えます。
 でも、今年はそれとは明らかに違います。実感として、それも強烈な、それこそ現実のカゼの症状と区別が付かないぐらいの、混乱、不安、悔恨が襲ってきます。これが、今、チームが戦っている、本当の意味で戦っている証。この一年がなんのためだったのか、それが理解できたような気がする瞬間です。

 今、ここに居ること。それができたからこそ得られたもの。そのことは、またシーズン終了後、カゼが直ったらじっくり考えることとして、まだ数字上の可能性は消えていませんから、もう少し、ここに居続けなければいけません。最後まで戦うこと。そのことの意味が見いだせるように…。

 そして、

 受付の順番は気が遠くなるようなまったり進行で、どうやら、もう少し、ここにいて味気ない天井を眺めていなくてはならないようです……。

--某病院の待合室にて



post by こどれ

17:30

コンサ草子 コメント(0)