2006年07月31日
コメントスパムがうざったくて、しばらくこちらは敬遠していましたが、そろそろ落ち着いてきたみたいですね。 本館はほぼ毎日更新していたのですが、たまにはこちらにも戯れ言を書いていきたいと思っています。 どうぞ、ごひいきに。
2006年07月31日
ゴール裏のただ一つの共通点は、札幌が勝利すること。おそらくは、間違って厚別のゴール裏に来た人を除いて100%近くの人が、この共通点に立つことが出来る。 ほぼ全員が勝ちを見たいのだ。しかしチームとの関わり合いの程度で、「勝ちたい」で留まっている集団と「勝たせたい」集団に分かれる。 「勝ちたい」と思っているだけの人は、行動には至らない。 「勝たせたい」と思っている人は、その思いを具現化するために、あらゆる行動をする。 彼らは、選手紹介の場内アナウンスで、敵チームの選手の名前なんか聞きたくない。だから、トラメガのサイレンを鳴らしたり、わざとハウリングさせたりする。 相手の選手にプレッシャーをかけるために、腹の底からブーイングをする。 暑さと熱さのせいで、体が動かなくなりそうになったときに、振りまかれる力水。近くの仲間と視線が絡まったとき、無言で頑張ろうとうなずき合う。苦しければ苦しいほど。そうやって選手たちとともに戦っている僕らの街の若者たちがいる。 決して自己満足なんかではない。100%以上の情熱を勝たせるために注いでいる若者たちがいる。 自分たちの行動が、1%でもームの勝利の確率を増やすと信じて。 僕ももう大人の方の側に分類される歳になってしまったけど、僕らの街の誇りのために、こんなにも真剣に戦える若者たちは眩しいなと思う。 そんな場にいる大人の態度とはなんだろうか。 仮に自分が「勝ちたい」に留まっていても、せめて、行動している若者たちの邪魔をしないことは出来るはず。 それは良識という偽善の仮面をかぶって、安全なところから若者たちを非難することではなく、若者たちをさりげなくフォローし、心のどこかで羨ましく思いつつ、若者たちに自由にやらせてやることではないのか。 僕はそういう態度が本当の意味で大人だと思うんです。 真ん中がどうしてもいやなら、真ん中に関わらないで欲しい。 いやだいやだと言いながら近寄ってきて邪魔をする。なんのため? 僕は真ん中とともに戦います。たとえ何歳になっても。心が若者である限り。 ネットの掲示板なんかで薄っぺらな良識を振りかざすのが大人だというのなら、俺はそんな大人になんかならない。
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