プリンスリーグ第7節

2008年07月10日

7月6日(日)の13時過ぎから帯広の森運動公園の球技場で、プリンスリーグの第7節となる北海高校との試合がありました。

両チームとも全勝で迎えたこの対決が、今シーズンの優勝(=高円宮杯出場)の行方を左右することは間違いありません。
天王山とも言える今日の試合を見届けるために、帯広市内を始め近郊の市町村や、遠くは札幌市内から、果ては関東地方からの観客までもが、帯広の森に参集していました。

会場周辺の道路では、入場する車列がつながって朝から渋滞しており、「ここはサミット会場か?」と勘違いするほどでした。
しかし、なぜか野球場の駐車場を過ぎると混雑も無くなり、サッカー会場の隣にある駐車場は拍子抜けするほどガラガラで、ピッチに近い位置に停めることができました。


北海高校(黄) vs コンサ(赤黒)
試合開始
コンサのスタメンは、GK:曳地、DF:打矢・熊澤・上原・松本、MF:鶴野・佐藤・竹内・古田、FW:玉岡・金子 と、前日の試合と同じでした。
ベンチには、松原・加藤・鈴木健・十川・葛西・福永・菅原・工藤光・三上 が控えています。

北海の方では、コンサU-15出身の松野大輝くん(14)がFWにほぼレギュラーで出ており、6番のボランチは平井雄大くんに似ています。

昨日に続いて、今日も最高気温は30℃前後になるらしいです。昨日よりは湿度が低く、風も定常的に吹いてるようですが、暑いことに変わりはありません。

立ち上がりは(いつもの通り)まったりしていました。確かに、こんな天候で最初っから飛ばしていたら、途中でバテてしまいます。
前半は相手の様子を見ながら、パス回しでスタミナを奪っておいて、後半に隙を突いて点を取る、というのが無難な作戦でしょうか。(聞いた訳ではありませんが)

17分の右からのクロスには玉岡が合いませんでしたが、続いて竹内が左をえぐって入れたクロスを古田がシュートしたところ、DFに当たってしまいました。
犬も歩けばDFに当たる

流れるような華麗なパスワークも見られ、松本や上原から打矢あたりへ超ロングなサイドチェンジがピンポイントで通ることが何度かあって、これを見られただけでも、トップの試合を蹴って帯広まで来た甲斐があったというものです。

30分に上原からのロングフィードが金子の裏へ出て独走し、シュートしたボールはゴールに入ったのに、かなり遅れてオフサイドの笛が鳴りました。
オフサイドだった(らしい)
途中で立ち止まった訳でもないのだから、ボールを受けた瞬間にオフサイドかどうか判定できてたはずなんですけど。

33分に玉岡が倒されて得たFKに、上原が飛び込んだけども届かずキャッチ、逆に37分の北海のFKに飛び込まれましたが、ボールは左へそれて行きました。
左へ

42分に打矢が右をえぐって得た右CKを古田が蹴り入れ、上原が3匹目のドジョウを狙ってヘディングで流しましたが、左へそれてしまいました。
拓郎のドジョウ

44分にFKを得て、古田が蹴り入れたボールを熊澤がヘディングしましたがCKになり、左CKからのヘディングは浮いてしまいました。
浮く

入りそうで入らずに、前半は(0-0)で終わりました。
楽に打ち込めないということは、北海の守備の位置取りや寄せが良いんでしょうか。流石に失点が少ないチームだけあります。
 

交代なく後半が始まり、空は本曇りになって、幾分かは過ごし易くなりました。
さてこれからと思っていた開始1分、右の深い位置から打たれたシュートを止め切れず、ボールは力なく転がって左側のサイドネットに入ってしまいました。(0-1)
失点

さぁ大変、これでエンジンがかかるかと思われましたが、むしろ慌てずに落ち着いて攻めるような意思統一が、次第に形成されていったように見えました。
こういう場面では、焦って遠くから打ち急いだり、1人で強引に突っ込んでつぶされたりを繰り返して、結局は自滅してしまうことが多いですが、自分たちのサッカーを続けていれば点を取れる、という自信なのでしょうか。

確かに時間は十分にあり、後半が終わるまでに同点・逆転すれば最低限の結果は得られる訳で、百貨店の品揃えのような色々なパターンで攻めることを繰り返しました。

7分に右寄りを突破しようとした古田が倒されましたが、これは笛が鳴りませんでした。
倒されど鳴らず
この後で、玉岡に代わって工藤が入りました。

そして14分、打矢が右から切り込んでシュートを打つと、こぼれ球が運良くゴール前の工藤に渡り、振り向きながら右足で打ったボールは左のサイドネットに刺さりました。(1-1)
ミツ追い付く
起死回生の一発を打った工藤を待ち受けていた運命は・・

これだけでは足りないので追加点を取らねばならないものの、逆にピンチが続いてしまい、給水タイムで一休みしました。
この頃、北海のMFにコンサU-15出身の小島翼くんと思われる選手が入りました。

落ち着いて丁寧に、しかも思い切り良く北海のゴールに迫るトライが続き、相手陣内での展開が多くなりました。
28分には金子に代わって三上が入り、機関車を連結し直して前線の推進力を増大させます。

31分に古田の突破から得た右CKを蹴り入れると、どうしてこれが入らないのか、と思うほどゴタゴタした後、結局はクリアされてしまいました。
混戦
ゴール前では、北海の選手達が体を張って巧妙に防いでいます。

32分に三上が突破したチャンスはオフサイドになりましたが、34分には工藤が中央突破を試み、
ミツ倒される
Pエリアの前で倒されてFKを得ました。

北海は6枚の壁とマンマークが4人、つまり全員で守っています。
誰がどこに蹴るか
Pアーク上に置いたボールの傍には佐藤と古田が立ち、後方には竹内と鶴野が控え、エリア内では工藤・三上・松本・打矢が狙っています。

あまり助走を取らずに古田が蹴ったボールは、地を這うように左ポストの内側へ転がり、GKの手をすり抜けてゴールに入りました。(2-1)
これはもう、芸術です

フツー左利きならば、回転をかけて左上隅に落とすコースを狙うんでしょうけど、グラウンダーのボールを壁の向こう端に通してポストの内側に蹴り込むとは、針の穴にボールを通す(無理!)ほどのキック精度が無ければできませんよ。

逃げ切る体制に入るのはまだ早いと思われた38分から、鶴野と古田がコーナー付近でキープしたりしました。その後、打矢に代わって鈴木が入り、守備を強化するようです。北海では、U-15出身の島田勇貴くんが出てきてコンサ密度が増えています。

40分に竹内がゴールライン近くまで突っ込んで痛んでしまい、いったんは北海に押し戻されたものの反撃に転じて、倒れている竹内にはお構いなしに攻め上がります。
清弥痛む
手当てに向かうトレーナーも、一緒にライン際を走っています。

42分には、痛んだ竹内に代えて福永を入れました。
43分にコーナー付近でキープした後にもピンチがあり、
コーナー
北海のCKで2回ヘディングを打たれましたが、外れて行きました。
しかし上原が傷んだので、加藤が交代で入るために待機していましたが、そのタイミングも無く終了になりました。

試合終了
北海は、昨日に続いてタフな試合を強いられました。

昨日は失敗したから、今日はちゃんと撮らないとな・・
安堵の笑み

ヨシッ、これなら完璧だ!
整列
・・か、監督の顔が・・(汗)


第7節を終わって、コンサだけは全勝で1位、1敗した北海が2位、室蘭大谷が2敗1分で3位、旭川実業は室蘭大谷に負けて4位となり、優勝争いはコンサと北海の2チームに絞られました。

残る日程は、7月19日(土)の第8節と20日(日)の第9(最終)節で、会場は共に浜厚真野原公園サッカー場です。

今日は急いで札幌に帰っても、却って交通規制に引っかかる恐れがあるので、のんびりと(当社比)マイペースで帰りました。札幌市の中心部を迂回するルートを通ったので、警察関係の車両は全く見かけもしませんでした。



post by 雁来 萌

21:09

闘う若梟 コメント(0)

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