十勝無敗は無理ながらも

2016年09月19日

8月中旬から下旬にかけて、日本クラブユース選手権(U-15)が帯広市周辺で開催されました。

参加48チームを4チームずつの12グループに分けて、8月15~17日に「グループステージ」という名の予選リーグ3試合が行われ、休息日を挟んで19日にラウンド32、20日にラウンド16、21日に準々決勝、休息日を挟んで23日に準決勝、24日に決勝が行われました。

試合会場は例年と同じく、帯広市グリーンパーク(緑ヶ丘公園)、帯広の森、中札内交流の杜でした。
今年は予選リーグの3試合が日替わりで別々の会場となり、日ごとに移動するのがドサ回り一座の雰囲気です。
さらに「ノックアウトステージ」と呼ばれる決勝トーナメントも、グリーンパーク、中札内、帯広の森、帯広の森と移り、少しは落ち着いて観戦したいものだとも思いました。贅沢ですが。

グループステージでは2試合とも勝ったので、3試合目はチャレンジ的なメンバーで臨んだところ、惜しくも負けてしまいました。しかし、グループ内の3チームが共に勝点6を上げて同率となり、得失点差によってグループ3位で決勝トーナメントへ進みました。


夏場の帯広は、年によって猛暑になるか冷夏になるかという両極端な天候が多い印象を受けますが、今年は初日が雨上がりの炎天灼熱だった後、翌日からは毎日のように雨に濡れていた記憶しかありません。
篠突く雨

その原因が続けざまに来襲した台風なんだから、休息するため(というか翌日の仕事のため)帰札する日に限ってJRは運休になるし、都市間高速バスはすぐ満席になるしで、まさかの帰宅難民になってしまいました。
帰宅難民

 
予選リーグでグループ3位だったことが相手チームの油断を誘ったのか、ラウンド32の試合では優勝候補と目されていた横浜マリノスに逆転勝ち(2-1)を収めました。
英将のフリーキック
次の試合も観ようと居残っていたら、「コンサドーレに負けるとは思わなかった」というマリノス保護者の会話が聞こえました。こっちだって勝てるとは・・ごにょごにょ

偶然にもマリノスチームと同宿になったホテルには、私の来訪を歓迎する幟が玄関に立っていて、
呉越同舟
朝食を食べてたらサポ友とバッタリ・笑

この勢いに乗って、ラウンド16の試合ではセレッソ大阪西に対し終始優位な試合運びから(3-1)で勝ち、
凌ゴール

準々決勝では川崎フロンターレから秒殺の連続得点を奪うなどして(4-0)で快勝しました。
こんな伝統を創ったのは誰だったっけ

休息日を挟んだ翌々日の準決勝にも当然馳せ参じるつもりだったのに、大雨のせいで札幌から帯広へ向かう交通手段が無くなってしまい、遠征を諦めざるを得ませんでした。

 
ラウンド32のマリノス戦の様子は、全世界で(延べ)2千万人の購読者数を誇る(と噂されている気がする)地元有力紙「Daily Tokachi」(通称:カチマイ)の日本語版の紙面を大きく飾ることとなりました。
確かに大金星だが
タイトルに「大金星」と書かれており、中国で行われた「Gothia Cup」と共に、「コンサドーレ」の名を北海道から世界へ広める役割を果たしました。

なお、この地方紙は日刊でありながら、ロンドンで編集された記事を帯広で印刷しているため、十勝地方では時差が影響して夕方に配達されます。

日本語の紙名がなんと、毎日の試合で十勝(じゅっしょう)するという意味が込められていて、非常に縁起の良い名前です。

 
地元の「さほろ酒造」から販売されている焼酎も「十勝無敗」と命名され、
トップチームもあやかりたい
これは「とかちむはい」ではなく「じゅっしょうむはい」と読み、「負けない男の麦焼酎」と書き添えられています。

今年の成績はさすがに十勝無敗ではありませんでしたが、グループステージ・ノックアウトステージを通して5勝2敗で、クラブ初となるベスト4(3位)の好(高)成績を残しました。(優勝した清水エスパルスは7勝1敗)
もし試合前夜にこれを飲んでいれば、優勝できたのかも・・。

とはいえ、永らく破れなかったベスト8の壁を遂に越えることが出来たし、来年の大会プログラムからは、歴代上位チーム(3位まで)の中に「北海道コンサドーレ札幌」の名が掲載され、末永くその栄誉が称えられることになります。


釧路地方に「鍛高譚」(たんたかたん)という焼酎があるんだから、十勝地方では競馬に因んで「ぱんぱかぱん」という焼酎があるんじゃないか・・とふざけて考えたら、似たようなのが実在するとは。

6月に帯広へ行った時は、新得駅でワンマンの鈍行列車に乗り換えました。
被災前の情景
列車の向こうに踏切があることは分かったんですが、その先に川が流れてて橋が架かってることまでは気が付きませんでした。
その橋が豪雨による増水で壊れてレールが宙吊りになるなんてねぇ・・綱渡りのように歩いてみたい気もする。

 
「クラシックのエゾカ缶」という文字列を見ると、どうしても「エゾシカの缶詰」を連想してしまいます。

「鹿肉の缶詰」じゃなくて「エゾシカの缶詰」だったら、蓋を開けるとエゾシカがぞろぞろ出てきて、角が邪魔で食べ難くてしょうがない・・ということになりそうですが。笑



post by 雁来 萌

20:12

闘う若梟 コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする