2012年05月06日
そろそろ雪も融けるし、冬の間は休んでいたアメダス探訪を再開しようと、まずは積雪が少ない日高地方からと思って、日高西部(と胆振東部)のアメダス5ヶ所を探索してきました。かなり古くなった4月半ばの話ですけど。 今回はまず2地点(仁世宇と日高門別)の話を書き、残りの3地点(新和と旭と穂別、穂別のみ胆振東部)は後日(いつになるか分からない)に回します。 元々の目的はアメダス探訪でありながらも、次第に周辺の施設や歴史に触れる旅に近くなりつつありますが、寄り道や迷い道もまた楽し。
アメダス探訪「仁世宇」(にせう)の巻(2012/4/15) 沙流川支流の仁世宇川に沿って、こんな未舗装路を進んで行きます。 この辺は釣り堀などがある公園の散策路なので梟や熊の看板が道案内をしていますが、もっと奥の方はすれ違う車も来ない山道で、予想よりも雪が残っていました。 川岸に小山がポツンと聳えていたり、 護岸が崩れそうな川の中にも小島があったりします。 ホントにこの先に観測点があるのか? と心配になりますが、道路脇に電柱が立って電線が通ってるし、電話線も張ってあります。 アメダスの観測器を作動させるためには商用電源が必要だし、観測データを通信するためには電話線も必要です。だから、「人気(ひとけ)の無い所にアメダスは立たない」という大原則を信じて進むしかありません。 緯度・経度値から推定した地点を地図と比較すると、この高台にある家か、 川を挟んだ低い位置にあるこっちの酪農家しか考えられません。もう少し奥まで行ってみたけど、人家が無くて戻ってきました。 最後の手段として、携帯のGPS機能を使えば自分の位置が分かると思って携帯を出したら、「圏外」で使えません。 この地点では風を測っていないから、観測点を探す時の目印になるポールもありません。 しばらく行き来した挙句に・・おっと、雨量計があった! 我ながら、よく見つけるもんだ。 隣の小屋では何かの家畜かペットを飼っているようです。 雨量計の位置はちょっと低過ぎる気がします。 いくら日高地方だとはいえ、今の時期でも結構な積雪が残っているのだから。 道端に、毛の付いた骨が転がっていました。鹿かなぁ? よく見ると、箱の中に大きめな犬が寝そべっていたから、この犬の餌だったんでしょう。 それにしても、こんな怪しい不審者に気付きながら大人しくしてるなんて、役立たずな番犬ですね・・まぁ、悪い事をする人はこんな奥地にまで来ないだろうから、熊が出た時にだけ吠えれば良いんでしょう。人や牛を守るために。
次の地点(海岸の富川)まで下る途中、振内(ふれない)に立ち寄りました。 旧振内駅の駅舎を利用した「鉄道記念館」という施設がありますが、ゴールデンウィークまでは休業中なのか、閉まっていました。 駅裏のホームには、ド派手な色に塗られた客車が並んでいて、 ライダー向けの列車ホテルらしいです。ワタシの場合、揺れる列車の方が眠りやすいんですけど。 SL(番号はD51-23)も「静態保存」されていましたが・・ 赤錆がひどく、朽ちるのを待っているかのような状態です。 これは「保存」じゃなくて「保管」ですね。 周辺は鉄道記念公園になっていて、広場の奥に見えるステージの後方にも貨車が置かれています。 イベント時には貨車の扉が開いて出演者が登場する、という光景を想像しました。 途中の平取町二風谷にある、町立の「アイヌ文化博物館」に寄りました。 ここは以前にも見学したことがあり、どちらかというと近代的な展示方法です。(個人的にはあまり好みじゃない) かなり太い樹を刳り抜いて作った丸木舟 この館の展示はかなり開放的で、踏み台には「チプに乗ろう」と書いてあります。 古い時代の遺物ではなくて最近に作ったモノだから、土足で乗ろうが写真を撮ろうが構わないようです。 ここにも訪れていたのか・・考えてみれば、ここは蝦夷地の中では先進的な大都市だった訳ですから当然ですね。 近くには私設の「萱野茂 二風谷アイヌ資料館」もあり、かな~り昔に訪れたことがあって、国会議員になる前の萱野さんが留守番をしてました。 木彫りの工房などはまだ冬眠状態で、ゴールデンウィークあたりから本格的に店開きするようです。 隣に「沙流川歴史館」があり、シマフクロウが招いているので寄ってみました。 ここはダム建設に伴って出来たような施設だから、展示はいただけないですね。珍しい物も少しあるけれど、無料じゃなかったら入館する気が起こりません。 ジオラマに使ってる動物なんか、剥製じゃなくて木彫りだからリアル感が無いし・・この土地だからわざと木彫りなの? 館の展望台から眺める「にぶたに湖」(下流方向) 上流方向には湖面に氷や雪が残っています。 この湖を作った「二風谷ダム」 色んなモノや文化が水没してしまいました。
アメダス探訪「日高門別」の巻(2012/4/15) 予想通り、消防署にありました。地点名は「日高門別」だけど富川の方です。 この町はかつて日勝峠への登り口だったので大きなドライブインなどもありましたが、石勝樹海ロードが開通してからは訪れる機会も無くなりました。 国道のすぐ脇に立ってるのが気になります。 火に用心する幟はいいんだけど・・ こんな立て方だと降水量の測定に影響するような・・水にも用心してね。 この日は太平洋から海霧が押し寄せていて、内陸部では快晴で暑いくらいなのに沿岸部では曇って0℃近い寒さでした。
プロフィール
作者の雁来 萌(かりき もえ)は、休日になると弁当と単語帳を持参して、札幌市東区にある「北海道コンサドーレ札幌・東雁来グラウンド」(通称:カリキ)で過ごしています。 コンサドーレの次代を担う(かも知れない)若者達が、しゃかりきにボールを追っている姿を眺めて癒されています。 性別:非公開 年令:非公開 特技:非行かい? 職業:占い師、トイレ評論家 住居:熊が出没する札幌市中央区 過去記事のリストを「記事一覧」カテゴリに載せています。 コメント欄に「今後の投稿予定」を記してあり、随時更新します。 オフィシャルブログ内であれば、このブログをリンク集に加えるのはご自由で、問い合わせも不要です。 深夜・早朝のコメント投稿はご遠慮下さい。
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