「モテ」「非モテ」を考えます。

2008年08月28日

「モテ」「非モテ」を考えます。
 
 *6月8日に起こった秋葉原の連続殺傷事件。
  加藤智大容疑者は、自分の私生活や、容姿へのコンプレックスについて
  インターネットに頻繁に書き込みをしていました。

  「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき 
   生かせるか生かせないかはその人次第」
  「もしかして、俺、チャンスを逃してるわけ?そんなチャンス、
   人生に1回もなかったけど」

  「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」
  「一人の虚しさは異常」
  「友達もできない俺に彼女ができるわけない」
  「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」

 *「彼女のいない自分」に対してのいらだちが克明に記されています。
  

 *犯行は、まったく許されるものではありません。
  その点については共感する余地は1ミリもありません。
  しかし、これらの書き込みに共感する男性が少なくないことも
  段々分かってきています。

 *マーケティング・アナリストの三浦展(あつし)さんが
  15歳~22歳までの男女を対象に行った調査では、
  『容姿への自信』と
  『異性にモテること』が今後の生活への希望につながると答えた
  男子の割合が、女子の割合を上回っています。

 *これまで「モテ」を意識していたのは、主に女性だと言われてきました。
  女性ファッション誌などでは「モテファッション!モテメイク!」などの特
集が
  毎月のように組まれています。
  しかし、今は変わったのでしょうか。
  女性より男性の方が「モテ」を意識しています。

■「モテ」と人生そのものとの繋がり。

 *社会学者の山田昌弘さんは著書「婚活時代」の中でこう言っています。

  「恋愛経験のある男性は、その分経験値が上がって、ますます魅力を増し、
   人とのつきあい方もうまくなります。」
  「女性経験値が浅い人ほど、女性に対する要求水準が高い。
   お見合いパーティーでは、
   エビちゃんタイプの女性に人気が一極集中していました。
   これでは結局、チャンスはほとんどない。」
  「ふられて傷つくのが怖い。
   今、日本の男性たちのハートはガラスのように繊細です。
   『絶対にOK』と確信できるような女性しか口説かないようになります」
。
 
 ・・・要は「モテる男性はますますモテて仕事も上手くいく。
    しかしモテない男性は『非モテ』のスパイラルにはまってしまい、
    人生も生きづらくなる」
    という考えです。


 *総務省によると、若い男性の結婚と、収入に相関関係が見られるということ
です。
  20代後半の男性の既婚率は
  年収1000万円台なら72.5%と高いが、300万円台では35.6%
、
  200万円台前半では22.8%でした。
  
 *経済アナリストの森永卓郎さんは
  「若者が結婚できるかどうかは職種に左右され、
   年収の低い非正規社員は結婚できていない。
   バブル経済崩壊後の、いわゆる失われた10年の非正規雇用の増加は、
   若者のライフスタイルを結婚しにくいように変容させた」と指摘します。

 *「モテ」と、「仕事」「結婚」など人生の成功がリンクしているという指摘
です。


■あなたは、どう思いますか?

  ●おそらく、誰しもが「モテたい」とは思っているはず。
   「モテる」かどうかは、人生を左右するほど大きな問題なのでしょうか?

  ●男性の方が「モテたい」と思う、理由が分かりますか?

  ●あなたにとって「モテ」とは何ですか?

  ●あなた自身は「モテ」を重視しますか?
  


post by hokkaibi

21:14

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