縄文文化と札幌の遺跡

2013年02月23日

やっぱり、冬場は勉強ですね、夏場に遊ぶためにも。←キリギリスか

2月16日(土)の午前中は北大総合博物館で学習し(前報)、午後は道立道民活動センター「かでる2・7」で開催された、札幌市埋蔵文化財センターの平成24年度講演会「縄文文化と札幌の遺跡」を聴講してきました。↓講演会のチラシhttp://www.city.sapporo.jp/kankobunka/maibun/news/documents/h24_kouenkai_chirashi.jpg


第1部は二題の講演があり、まず縄文文化の定義というか特徴を明確にすることと、遺構の形態のみにとらわれずに背景の思想も考慮して再分類すると新しい視点が見えてくる、というお話がありました。

続いて縄文文化の影響範囲を調べると、北限は宗谷海峡、東は択捉島まで、北西は対馬海峡、南西は久米島までなので、ほぼ現在の国境と一致していると・・ただし、北方四島を確保した代わりに宮古島以西は(尖閣諸島も含めて)外国領になってしまうので都合が悪いとか。

 
第2部はディスカッションとなり、札幌市内で発掘された遺跡についての討論でした。
この時点では詳しい事情を知らなかったんですが、「サッポロさとらんど」で大規模な縄文遺跡が発掘されているそうです。→さとらんどの遺跡について

札幌市では、その周辺を(仮称)「古代の里」という遺跡公園として整備する予定だそうで、東雁来方面にまた一つ観光名所が出現するらしいです。
さとらんどマップを見ると、確かに「遺跡公園予定地」と記されているエリアがあります。
 
全国には古代遺跡が何十万ヶ所もあるものの、公園として整備されているのはそのうちの3割に過ぎず、実際に見学者が訪れているのは1割程度だそうです。

「さとらんど」自体には年間50万人以上の来場者があり、来場者数だけを見れば、現段階でも既に「吉野ヶ里遺跡」や「三内丸山遺跡」を上回っているんだとか。
わざわざ労力や経費をかけて宣伝しなくても、見学者が(畑作業のついでに)大挙して押し寄せる遺跡公園になるだろう、とのことでした。(やっぱり、地下鉄を分岐・延伸せねば:私案・笑)

今後の公園整備の経過が注目されますが・・(仮称)「古代の里」よりも奥にある「あいの里」は今のままの名称で良いんだろうか? と気になります。


post by 雁来 萌

20:56

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