サッカーが大好きな少年でいて

2006年07月04日

中田選手の現役引退については、すごく多くの方が書かれておりますので、天の邪鬼な私はスルーかな?とも思っておりましたが、何か釈然としないので私も書かせていただく事にしました。ヒデが今後どの様な道に進むのか?すでに憶測記事が書かれています。
できればマスコミなどは、今後は静かにしてあげて欲しいと願います。

さて、私が釈然としない理由なのですが、新たな自分探しの旅という表現についてでした。この言葉が何を意味するのか明確ではありません。ニュアンスからは「サッカーと違う世界」と受け取る事が自然なのかな?と思います。ヒデの考え方を否定するつもりは毛頭ありませんが、疑問のとして思う事は『ひとつの道を極める。』という選択肢は彼の中になかったのかな?ということでした。

次のW杯は33歳になっている。自分が考える最高のパフォーマンスは出来ないかも知れない。だから身を引く。という考え方なのでしょうか?(そんな単純な理由からではないと思うけど)
色んな環境が、サッカーを「好きだよ」とは素直に言えないところにヒデを追い込んだのでしょうか?好きと公言できたならば、まだ続けられたのかも知れないと思うと、非常に残念です。

仮にこの先、サッカーと関係のない方向へ進むとすれば、彼にとってサッカーという職業は、一生を費やすほど魅力的なものではなかったのかな?と感じてしまいました。
 


自分が先人から受け継いだもの、得たもの、自らが培ったものを、後の世代に伝えて行く事を拒否してしまったのでしょうか?疑問だらけです。現時点でも、ヒデしか持っていない貴重なものが彼にはたくさん詰まっていると思うから。。。

自分自身を高めるという行為を目指す事を否定はしません。非難もしません。でも、『代表に何かを伝えることが出来なかった。』のであれば、伝わるまで何度でもしつこく頑張るヒデの姿を見ていたかった。

ただひとつ救いなのは、サッカーをやめることは絶対にないだろう。という一文でした。
中田英寿の思考を、プレーを、理想を受け継ぎ、自分の持つ特色とそれらを融和させてヒデを凌駕するプレーヤーが出てくる事を心から期待してます。それが例え日本のクラブや、日本人のプレーヤーではなくとも。

コンサドーレの選手たちよ、
願わくは、いくつになってもサッカーが大好きな少年であってほしい。

最後に、どのような世界であっても、ヒデの選択する行く末に幸多からん事を!ありがとう。


post by miyanosawa_dole

17:03

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この記事に対するコメント一覧

OWLS

Re:サッカーが大好きな少年でいて

2006-07-04 22:00

自分探しの旅、サッカー編の終焉。僕にはそう思えました。決意は半年前、青写真は10年前。 1サッカー人としての到達点に辿り着き、これ以降は能力とは別のファクターが見えてきたと判断した。サッカーが好きと言えなくなってきた。 そこに行くまで全身全霊を賭けた彼の自負が、我々を納得させるに足りたと思っています。 人間ヒデは、僕にはさほど強い人間には、遂に見えませんでした。 何かの許しを乞うために戦っていた。そう見えました。 何故、そう見えたかの理由は、良く知らない彼の人格に関わるから言えません。 より良く生きるための彼の決意を指示します。

miyanosawa_dole

Re:サッカーが大好きな少年でいて

2006-07-05 16:01

OWLS さま、こんにちは。最近、お返事遅くてごめんなさい。 >人間ヒデは、僕にはさほど強い人間には、遂に見えませんでした。 そうですね。私も感じました。 年相応の素直な青年なんだろうと思います。悩み、もがき、何とかしようとした跡が伺えました。なかなか思うように行かなかったもどかしさは、きっと悔いが残っていると思います。 今後の代表には、ヒデの残したものをムダにしないように頑張って欲しいです。

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