ただフェリーに乗るためだけの旅【後】

2019年07月17日

(ひとつ前のブログのつづき)

仙台に行くことが目的ではなかったのでここで特にすることはなく、とりあえず仙台駅まで行こう。
仙台港フェリーターミナルビル→多賀城まで10分くらいバスに乗り、JRで多賀城から仙台へ。

店内を歩くだけでも時間がつぶせるなと思い、仙台駅から駅ひとつ先のIKEAへ。

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消耗品などをぽつぽつ買って、IKEAに来たら食べたくなるホットドッグをいただく。
ベジドッグというのにしたんだけど、普通のにしとけばよかったかも...。
何ということのないIKEAの安いホットドッグが好きだ。
いつか札幌に店舗ができたら、パンとソーセージとフライドオニオンを買って家で無限に食べたい。

勾当台公園というところで、札幌のライラックまつりみたいなワインのイベントがあったので行ってみた。
けど、グラスを購入しないといけないみたいで断念。グラスいらない。割らずに持って帰る自信もない。
ライラックまつりみたいにグラスを前金でレンタル、返却時に返金だといいのになー。
観光客向けというより地元の人向けのイベントなんだろう(←用がないとか言いながら突然の観光客気取り)。

それにしても仙台駅付近はあまり広くないので、
勾当台公園~広瀬通り~青葉通り~仙台あたりは普通に歩けてしまう。

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歩いて辿りついたひょうたん揚げと、

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仙台駅のずんだ茶寮でずんだロール。甘すぎず、ずんだすぎず、おいしい。
ずんだ茶寮は札幌にもあるけれど、ロールは仙台じゃないといただけないのよね。
付いてくるお茶がどこのものかわからないものの、ずんだに合うキリッとした味。

夕方になりふたたびフェリーに乗るため、行きと同じ経路を逆にJRで仙台→多賀城。
(ちなみに仙台駅から仙台港行きのバスもあるけれど、万が一乗りまちがえたときに修正がきくのは
バスよりも電車という意識がある方向音痴の自己防衛なのでできる限り電車に乗っている。あと速い)
多賀城から仙台港へはバスだったのだけど、時間になってもバスが来ず。
と思っていたら、近くに停まっていて『回送』となっていたバスが
行き先を表示し出発してしまった。これが乗るはずのバスだった...!
おいていかれたものは仕方なく、時間を調べると次のバスは40分後。
多賀城駅はとくに何もなく、駅そばの広場でやっているビヤガーデンは正しくないビール。
ここで40分待つなら、バスで10分くらいの距離だし歩けるのでは?と思う。
地図を見るとわりと道なりだし、海に向かって行けばいつか着くはず。よし歩こう。

最初の方向だけまちがわないように気をつけて海をめざす。
...確かに一本道なかんじだったけれど、ここを歩く人はいないようで
フェリーターミナルビルに着くまで歩行者とはすれちがわなかったな...しかも徒歩40分かかった...。
まあバスより先に着いたしヨシとする。
歩いている途中で太平洋フェリーの頭が見えたときは安心したわ。

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さて。再びフェリーに乗船で北海道まで帰る。
7月14日。19:40仙台港発の『いしかり』。

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苫小牧を出発したときと同じくらいの時間だけど、こちらのほうが日が落ちるのが早い気がする。

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仙台港へはフェリーが頭から突っ込んでいるようなので、
こんなちっさい船ががんばって引っぱって『いしかり』を回転させていた。すごい!
そもそも大きなフェリーってバックができないものなのかな。

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出港を見守りお風呂に入って、正しいビールで晩ごはん。ナポリタン。
帰りは行きよりも人が多く混んでいたので、レストランは利用せず
空いたころに軽食スタンドに行くのがゆっくりできるし便利だった。持ちこんだおつまみで追いビール。

こちらでもお部屋は女性専用客室のS寝台にしたものの、
冷房がきつめだったので寝るとき以外はあまり出入りしなかった。
しかも揺れるたびに何かがカンカン当たる音がして気になって眠れない。笑
そうか、耳栓ってこういうときにもあったほうがいいのかと。次回は用意しようかな。

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翌朝、起きてからお風呂に入り、またデッキに出てみる。
『きそ』にはデッキにベンチがあったけど、『いしかり』にはない。ベンチほしい。
『きそ』と『いしかり』は似ているようで、背中の色がちがうのね。

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『いしかり』のほうは青い色になっている。

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明るい白の塗装がうつくしい。
角も垂直ではなくカーブなのが素敵だなー。

そういえばフェリーは、ホテルや飛行機にはない工夫があっておもしろかった。
椅子がチェーンでつながって固定されていたり、ドアが磁石でくっついてバタバタしないとか。
なるほど、大きく揺れることがあると船内事故になりかねないものねー。

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朝ごはんは洋食のモーニングセット。に、みそ汁追加。

到着時刻は11:00となっていたのだけど、出港の時点で到着が10:40頃になりそうだとアナウンスがあった。
十何時間も前の時点ですでに20分早く着くことがわかっているってすごいな。波とか風とかの影響か。
ラウンジでミニコンサートを見たり、デッキでぼーっと海を見たり。
他所の船が目に入ると、『ライブ船舶マップ』というサイトで何の船か調べるのもおもしろかった。
これを見るとほんとうにたくさんの船が走っているのだとわかる。

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まわりが海だけだった景色がにぎやかになってきて、下船の時間が近づいてくる。

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銃を撃つのをまた見ている。おもしろい。7月15日。偶然にも海の日。
実際の到着は10:40よりもさらに早く、10:30頃だったと思う。30分も早いなんてすごい。

楽しかった2泊3日のフェリー旅がぶじにおわった。
酔うこともなく、暇になることもなく満喫したー。
飛行機とちがってあちこち好きに歩きまわれるし、何をしてもいいのがいいな。
乗船そのものが旅になるというかんじ。
飛行機も好きだけど、船もいいねー。また乗りたい。
こんどは今年就航したばかりのニュー『きたかみ』に乗ってみたい。名古屋まで行くのもいいなー。



post by ひとみ

08:27

空飛ぶ遠征記 コメント(4)

この記事に対するコメント一覧

かもめ

Re:ただフェリーに乗るためだけの旅【後】

2019-07-17 12:46

私も船旅好きですよ。 さすがに学生時代(40年も前)の小樽・新潟航路は設備もサービスの質も悪くて、好きになれなかったですが、最近は良くなっているし、特に太平洋フェリーは毎年のように、シップオブザイヤーを受賞するくらい、良い船ですよね。 太平洋フェリーは20年くらい前に何度か乗りました。 一人で乗ってカプセルホテルのような部屋にしたこともあるし、当時幼稚園児だった長女と二人で乗ったこともあるし、岐阜で学会があった際、学会は金曜日で終わりなので、金曜の晩に名古屋を出る太平洋フェリーに乗り、仙台港経由苫小牧着の2泊を特等室で一人で利用したこともあります。特等は2人部屋ですが、貸し切り料金不要で、リッチな船旅を満喫しました。 かつて院内旅行(昔は慰安旅行なんてものが普通にありましたね)で仙台・苫小牧を乗ったこともあります。 家内の実家が富山なので、小樽(苫小牧)・新潟とか、今は廃止になった室蘭・直江津や岩内・直江津航路も使ったことありますね。 船で自慢なのは、国鉄連絡船4航路、すべて乗ったことです。今残っているのは宮島だけですね。 ドーバー海峡を鉄道連絡船で渡ったのもいい思い出です。

チームがある限り

Re:ただフェリーに乗るためだけの旅【後】

2019-07-17 14:02

IKEAとひょうたん揚げは結構心残りです(笑) 移動中にゆっくりのんびり過ごせるフェリーはいいですね。 陸に上がると心のままに移動して。 やはり遠征をセットにするとスケジュールがギチギチはいなめません(˘ω˘) 下手なだけとも言う、、、 コンサを目的にしないと上がらない重い腰ですが、ひとみさんの旅を読んでコンサ抜きで旅したい気持ちが生まれました*°

かもめ

日の入りの時刻

2019-07-17 16:32

7月13日の苫小牧の日の入りは19:12 仙台港の日の入りは19:01です。 こちらで調べました。 https://hinode.pics/# 苫小牧と仙台の経度は同じくらいなので、春分や秋分の頃なら、ほとんど同じ時刻(正確には苫小牧が1分ほど早い)ですが、緯度が北の分、夏場は苫小牧の方が日の入りが遅いですね。 「太陽は西に沈む」と思われがちですが、この時期の北半球中緯度地帯では、太陽は北西に沈むので、こうなります。 余談ですが、ご存知かも知れませんが、冬場は太陽は南東から昇るので、根室よりも西にある千葉の方が先に日の出となります。 元旦の初日の出は、根室よりも犬吠埼が先なんです。(離島や富士山頂を除きます)

ひとみ

コメントありがとうございます。

2019-07-18 08:19

>>かもめさんへ いいですねぇ、船旅。 わが家は父も母も道外への旅行といえば飛行機・道内は父の運転なのが当たり前だったので 船でどこかへ行くという発想を大人になるまでまったく持ちませんでした。 ふたりが若いころは船での旅行をしていたと思うんですけど、 きっとあまり好きではなかったんですね。笑 それこそ当時は今のように設備やサービスが良くなく、 フェリーに対する良いイメージを持っていないのかもしれません。今度聞いてみます。 私はコンサの遠征でフェリーを使う友人がいて、興味を持つようになりました。 帰ってきてからほかのフェリーもいろいろ見てみましたが、 太平洋フェリーはホームページも充実していますし、独自の色がありますね。 私のようなフェリー初心者には最適だと思いました。 乗ってみて建築物としてというか、造船としてもすばらしかったです。 2人部屋も時期によっては貸切料金不要になるようで。 特等など良いお部屋は早々に満室になってしまいますが、リッチな旅もいいですねー。 鉄道連絡船というのが4航路もあったんですか。 日の入りの時刻についてもありがとうございます。 まさに「西に沈むからかな」と考えていましたが安易な考えでした。北西に沈む、なるほど。 試合の中継を観ていると、アウェイがこちらよりも暗かったりすることがありますよね。 今回はイマイチでしたが、天気がよければフェリーで朝日を見るのもいいかもなと思いました。 >>チームがある限りさんへ IKEAはじっくり見てまわらなくても店内を歩くだけで1時間はかかりますし、 ひょうたん揚げは見た目以上にお腹にたまるのでそのあとにごはんを食べる気持ちになりづらく、 どちらも衝動的に行動するにはちょっとハードルが高いと思います。笑 また機会があれば計画のなかに入れて行ってみてくださいー♪ 私も旅するお金と時間があれば全部サッカー遠征に使わないと勿体無いと思っていましたが、 知り合いのサポさんは試合のない連休などにサッカーではない遠征をけっこうしていまして。 あぁーなんかそういうのもアリだなと最近思うようになったのです。行ってよかったです!

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