札幌が初の4強!格上に3連勝!/天皇杯

2006年12月25日

札幌が初の4強!格上に3連勝!/天皇杯
 
準決勝進出を決め喜ぶJ2札幌MF大塚(撮影・野上伸悟) <天皇杯サッカー:札幌2-0甲府>◇準々決勝◇23日◇ユアスタ

 快進撃が止まらない-。コンサドーレ札幌が甲府を2-0で下し、J2勢では5年ぶり2度目、チームとしては初の4強入りを果たした。開始39秒にFW中山元気(25)のゴール前でのプレーが相手オウンゴールを誘って先制。後半28分にDF加賀健一(23)が勝敗を決定づける2点目を奪った。リーグ戦では来季J1昇格を果たせない6位に終わったが、天皇杯はJ1勢に3連勝と“格上”を次々に撃破した。07年「元日決戦」をかけた29日の準決勝は、札幌がG大阪、J1王者の浦和は鹿島と対戦する。

 試合終了のホイッスルに、札幌ゴール前でDF加賀と曽田がへたり込んでいた。無理もない。シュート数は札幌が8本、甲府は18本。最後は全員で引いて守った。チャーター機、フェリーなどで仙台に乗り込んだ500人を超えるサポーターの大声援は、10分以上鳴りやまなかった。「好きです、札幌。好きです、札幌」。選手たちは6位に終わったリーグ戦では味わえなかった至福の瞬間を体感していた。

 「チームが1つになってプレーできた結果。粘り強くできている」。柳下正明監督(46)の口をついたのは、真っすぐな褒め言葉だった。天皇杯は、負ければラストゲーム。だが、リーグ戦ではつまずいてしまった3年間の集大成を、もっとサポーターに見せたかった。合宿でも妥協しなかった。メンバーは紅白戦も組めない20人。「集中力が欠けている」と見れば、レギュラークラスも外した。

 選手もそんな指揮官の思いにこたえた。開始39秒。MF西谷の左クロスに反応したFW中山がオウンゴールを誘った。「合宿は短い時間で内容の濃い時間を過ごせた。(1点目は)触ろうという気持ちはあった。ラッキーだった」。後半28分には加賀がダメ押し弾を決め突き放した。

 44年ぶり日本一の日本ハムの存在も励みになった。世界で唯一、野球とサッカーが同じスタジアムで共存する。札幌ドーム敷地内のクラブ事務所も共用、選手も仲がいい。日本ハム立石とMF砂川は市船橋の先輩と後輩、西谷と日本ハム武田久は徳島・生光学園中の同級生。武田久が大幅増の年俸7000万円(推定)でサインした夜、西谷はバーで飲んだ。「今度はもうちょっといいところで、おごってもらいます」と笑うが、優勝という結果を残した友人に刺激を受けた。

 「野球に取られていた分(の人気を)、サッカーに取り戻したい」とMF藤田は言った。来季戦力外を告げられたMF川崎は「勝ててよかった。1試合でも長くみんなとやりたい」と口にした。チームは1つになっている。J2勢5年ぶり2度目、札幌にとって初の4強も、まだ通過点にすぎない。【長島一浩】

 ◆J2ベスト4 J2札幌が甲府に勝ち、ベスト4進出。J2勢のベスト4進出は、01年の川崎F以来2度目(川崎Fは準決勝で清水に1●2)。札幌の準決勝の相手はG大阪で、J1リーグ戦での対戦成績は3勝1分2敗。

 ○今天皇杯VTR

 ▽3回戦3-1新日鉄大分

 前半4分にFW相川のゴールで先制したが、守りを固める相手に苦戦。後半43分に追い付かれ延長へ。延長後半残り4分からFWフッキ、相川が立て続けにゴールを奪い突き放した。

 ▽4回戦1-0千葉

 前半からナビスコ杯王者と互角の戦い。後半21分にMF西谷の左クロスにFW相川が頭で合わせ均衡を破った。札幌は千葉のお株を奪う走るサッカーで攻め続け、番狂わせを演じた。

 ▽5回戦2-2(PK8-7)新潟

 前半早々に先制を許すも、MF砂川の連続ゴールで逆転。勝利目前の後半38分にGK佐藤のミスで失点し、延長、PK戦へともつれ込んだ。札幌は8人目まで全員成功。佐藤が新潟8人目を止め、2年ぶり8強。

 ◆今後の予定 24日はオフ。天皇杯準決勝G大阪戦(29日)に向け、25~28日は神奈川・平塚で合宿を予定。

[2006年12月24日8時26分 日刊スポーツ紙面から]

すごいぞコンサなんでもアリアリでガンバ打破して決勝進出だあ!!




post by dome123

01:37

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