コンサドーレ札幌FWフッキ婚約者へ愛の2得点

2006年06月19日

コンサドーレ札幌FWフッキ婚約者へ愛の2得点/J2 
前半15分、コンサドーレ札幌FWフッキがこぼれ球を左足でシュートし先制点を奪った <J2:札幌2-0仙台>◇第22節◇17日◇ユアスタ
 コンサドーレ札幌のエースFWフッキ(19)が、2得点の活躍でチームを今季2度目の連勝に導いた。前半15分、自ら放ったシュートのこぼれ球を振り抜き先制点を奪うと、後半32分にもFW石井のグラウンダーのパスに反応した。母国ブラジルより、15日から札幌を訪れている両親と婚約者に最高のプレゼントを贈った。3位仙台を下して貴重な勝ち点3をゲット、順位も6位に浮上した。
 ゴールをどん欲に求めていた結果だった。前半15分、フッキが相手DFにはね返されたこぼれ球を左足でもう1度、振り切り、ゴールネットを揺らした。先制点に、右手薬指にはめた金色の指輪に何度もキスをした。今季初めてのアクション。天を見上げては指輪を見詰め、神に感謝した。札幌の自宅でテレビ観戦する婚約者デボラさん(17)と両親へ「最高のプレー」をプレゼントできた。
 フッキ「両親らがきたことは短い滞在だけども、すごく力になる。家族や婚約者にゴールをプレゼントできて、うれしかった。試合を見ていたのだろうなあと思うし、今日は早く家に帰りたい」
 愛の力だった。15日からデボラさんはフッキの両親と一緒に北海道を訪れている。3年前から付き合い始め、今年1月に婚約した。手料理も札幌で食べた。仙台戦を控えており時間がなく、観光に連れていくこともできていない。だが、短い時間だけでも約半年ぶりに会えたことが何よりうれしかった。
 家族だけではなく、母国ブラジルを大切に思っている。札幌・宮の沢と札幌ドームのサブグラウンドのクラブハウスに放置されていた古びれたスパイクやユニホーム、ジャージーなどを4、5月下旬の2回に分けて母国に送った。実家の近くの子どもたちに配るためだった。貧しい状況で育ってきたからこそ、少しでも恩返しをしたい気持ちが強い。
 後半32分には試合を決める追加点も奪い、今季初の1試合2得点を記録。これで8得点となり、J2得点王争いでもトップに2点差の4位に浮上した。「結果を出せたことが一番良かった。90分、ベンチのみんなも含めて集中していた。勝ち続けることが大事」と話した。柳下監督は「まだタイミングの合うパスは少ないが、もっといいパスを出せると思う」と振り返った。エースの爆発で4月15日(湘南戦)の3連勝以来となる今季2度目の連勝。チームは完全によみがえった。
これでフッキが一皮むけてチームになじんで、ゴールを量産してくれることを望みます。これからを期待!!


post by dome123

08:24

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