横浜FC戦

2006年03月27日

 同じ悪夢が繰り返された。前半15分、右サイドでDF和波が横浜FCのMF北村にかわされ、左足で押し込まれた。21日の愛媛戦でも1対1でDF2人が抜かれ、決勝点を奪われている。柳下監督は「同じミスをしていたら、やられる。下手なので仕方ない」と厳しい口調で振り返った。
 選手人数比は3対2と数的有利な状況だった。時間をかけて、選手たちが下がるのを待つこともできた。だが、和波が早く飛び出したところを抜かれ、フリーでシュートを打たれた。DFラインのポジショニングのミス、球際の弱さが目立った。「勝ちたい気持ちはまだまだで、自信を持ってできていない」(DF和波)。勝利への執念も欠けていた。
 チームは今日から2日間オフになり、4月1日の試合はない。3試合出場停止のエースFWフッキが戻り、練習からチームの立て直しを図るしかない。FW石井は「練習からもっと厳しさを持ち、気持ちを途切れさせてはいけない」。守備に不安を残し、攻撃は5試合で得点はまだ3点。5節を終え、課題が浮き彫りになってきた。【長島一浩より】

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いくら攻めても決定機をつくれない。
シュートを打てどもゴールは遠い。ホーム、しかも今季たった1試合で監督交代と迷走を続ける横浜FC相手に1点すら奪えない屈辱。痛すぎる敗戦の事実が選手の胸に突き刺さった。柳下正明監督(46)は「選手は精いっぱいやった」と話しながら「技術的なシュートミスは仕方ない。下手なんだから、練習するしかないだろう」と冷たく選手を突き放した。
 前半から気合のこもった攻めは見せていた。前半8分、MF芳賀のシュートがポストを叩く。失点後もFW中山が、FW相川が次々と決定機を迎える。ただ、肝心のネットを揺らす瞬間だけが足りなかった。
 開幕から5戦でわずか3得点。2点以上ゴールを挙げた試合はまだない。J1昇格争いをした昨季は、同じ開幕5戦で6得点、最下位に終わった一昨年でも4得点している。スタート時に限れば柳下監督3年目で最大のゴール欠乏症になった。後半途中から投入されたFW石井は「もっと遠めからシュートを打つとか、工夫も必要だった。普段の練習からシュートの意識を持たないといけない」とうなだれた。
 守備では前半15分、カウンターからサイドに展開を許し、DF和波が振り切られて失点を許した。前節・愛媛戦の2失点目と全く同じパターン。「同じ人間が同じミスを繰り返す。その部分が分かってない」指揮官は怒りをにじませた。MF大塚は「ゲームだけ頑張るのでなく、普段の練習から気持ちを入れないと」と自分たちの甘さを指摘。幸い、次節はゲームはなく、次の4月5日の草津戦まで10日ある。3試合の出場停止が明けたFWフッキも戻る。コンサはもう一度、自分の足元を見つめ直す必要がありそうだ。(樋口智城より)



post by dome123

12:00

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