2006年03月27日
日本ハム小笠原が「信号無視」の激走
5回裏日本ハム1死一塁、一塁走者の小笠原はセギノールの二塁打の間に本塁に突入した <日本ハム5-2楽天>◇26日◇札幌ドーム
日本ハム小笠原道大内野手(32)が、紙一重の激走で5点目のホームを踏んだ。5回、適時打を放った直後、一塁走者としてセギノールの左翼線二塁打で一気に生還した。三塁の白井ヘッドコーチの制止を振り切った走塁に「信号無視しちゃいましたね」と苦笑いだった。
信念を持った「確信犯」だった。「流れをつかむにはあそこが勝負。怒られるのを覚悟で、いけると思ったので突っ込んだ」。WBCでは世界一に貢献し、25日の開幕戦では今季初打席本塁打と絶好調。暴走気味の走塁でも「さえているときはセーフになる」と胸を張った。
開幕2連勝に「12年ぶり? (前回は)オレはいないね」とほほ笑んだが、すぐさま「まだ始まったばかりなので浮かれないで継続が大事」と気を引き締めていた。
<写真:5回裏日本ハム1死一塁、一塁走者の小笠原はセギノールの二塁打の間に本塁に突入した >
「ここが勝負どころだ」心の中でつぶやいた小笠原は、迷わず三塁コーチ・白井ヘッドの制止を振り切り、三塁を回った。5回、自らのタイムリーで4―2と楽天を突き放した直後。セギノールの二塁打で一塁から一気に本塁突進。中継されたボールより一足早く、ホームに滑り込んだ。「“信号無視”しちゃいましたね。タイミングは難しいと思ったけど、勝負どころ。流れをこちらに持ってきたかった」冷静沈着なサムライが見せた爆走。あとで首脳陣からは“命令違反”のお小言ももらったが、すべては勝ちへの執念のたまものだった。
「さえているときはセーフになるものですよ」今の小笠原は、すべてが青信号状態だ。2日連続マルチ安打となる2安打1打点。1回には1死一塁から外角低めの直球をとらえると左翼線に二塁打、セギノールの先制犠飛につなげた。「自分的にまだまだな部分もあるけど、いい緊張感で臨めている。感覚を大事にしてやっていきたい」WBCで得た世界一の勲章をそのまま今につなげている。
「生まれて初めての優勝だった」と振り返る世界一は大きな財産になっている。白井ヘッドは「WBCを経て、小笠原は走、攻、守に変わった。ピンチでもマウンドに行くことも明らかに増えた。チームにとって本当にありがたいことですよ」と話す。チームに合流したのは開幕直前の24日。今は時差ぼけも完全に治ったとは言い難い。「でも、今は充実しているんでね」その笑顔が輝いていた。
12年ぶりの開幕連勝。次の試合に勝って開幕3連勝となれば実に26年ぶり。四半世紀を経て歴史を塗り替える。ヒルマン監督は「スタートダッシュができた。思ったとおりの結果になってうれしい」と満足顔。投打がかみ合っての2日連続楽天討ち。今の日本ハムには黒星という名の赤信号はない。(樋口智城より)
ルーキー武田勝が初登板初白星
野村監督、感謝してます。日本ハムの大学・社会人ドラフト4巡目の武田勝投手(27=シダックス)が初登板で初白星を挙げた。3回途中からマウンドに上がり、3回1/3を被安打1、無失点に抑える完ぺきな内容。社会人シダックス時代の恩師、楽天野村克也監督(70)の前で、ルーキー一番乗りの勝利を飾った。これでチームも94年以来12年ぶりとなる開幕2連勝、今年のハムはやっぱりひと味違うゾ。
マシーアスが2戦連続マルチ
2回裏日本ハム2死二、三塁、マシーアスは中前へ2点適時打を放つ 助っ人切り込み隊長が開幕から爆発中だ。日本ハムの新外国人ホセ・マシーアス内野手(34=カブス)が楽天を粉砕した。同点にされた直後の2回2死二、三塁から勝ち越し2点打。5回にもダメ押しの起点となる二塁打を放ち、開幕から2戦連続のマルチ(複数)安打を放った。「非常にいい1日だった」。メジャー659試合出場の実績通り、風格十分の働きだった。
セギノールは主砲の働きで貢献
日本ハムのセギノールが、主砲の働きをみせた。初回には先制の犠飛を放つと、5回には左翼線に適時打と勝利に貢献した。「初回は先発のインチェが制球が悪かったので、あえて右方向に打とうと切り替えたよ。今チームのみんなはベリーエキサイティングだ。ワッショイ、ワッショイだよ」と笑顔で話した。
日本ハムへトレード移籍の岡島が入団会見
巨人からトレードで移籍した日本ハム岡島秀樹投手(30)が27日、千葉・鎌ケ谷の球団事務所で入団会見した。
岡島は「トレードは自分もびっくりしたけど、すごいチャンスじゃないかと思っています」と笑顔で話した。高田GMは「過去6年40試合以上投げている。大きな戦力になってくれると思っている
飯山が好守で連勝スタートに貢献
プロ入り9年目で初の開幕スタメンで出場した日本ハム飯山が、持ち味の守備で連勝スタートに貢献した。1点リードの3回2死二、三塁のピンチで、内野安打になりそうなボテボテのゴロを猛ダッシュで前進して処理し、間一髪アウトに。その打者から登板した武田勝の初白星をアシストした。今季初安打に犠打と役割を果たし「いいプレーだった、自分で言うのも何ですが…」と照れくさそうだった。
<写真:小技もしっかり。二回裏無死一、二塁で送りバントを決める飯山>
※飯山の守備も良かったけれど、なんと言ってもあの送りバンドをきっちり決めたのは、おおきい。
プロフィール
カズ 北海道旭川市生まれ、仙台の工業系大学を卒業し、北海道に戻り日立Gr.会社に就職、営業畑で●年間の外勤族、その後業務・企画の仕事に替わりつつ現在は総務所属もっぱら内勤族に転向しました、さらに社内報等にもたずさわる、管理人。今年は、何か資格にチャレンジを目標に頑張りたいですね。 スポーツ観戦で札幌ドームをこよなく愛す・・・
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