パスミス連発、守備崩壊/昇格目指すのはどっち?

2006年03月22日

パスミス連発、守備崩壊/昇格目指すのはどっち?
どちらがJ1昇格を目指すチームで、どちらがJ2初参戦のチームなのか。内容は札幌の完敗だった。柳下監督は試合後の記者会見で「内容的には順当な結果」と極めて淡々と語った。
 雪のため前日練習を十分にできなかった影響が出たのか。指揮官は「いろんな影響はあると思う」としながらも、「それは分かっていること。選手一人一人が準備しないといけない。11人が力を合わせてみんなで助け合わないといけない。そういうところも足りなかった」。
 愛媛の積極果敢なプレスを受けて落ち着いたパス回しができず、パスミスを連発。今季初先発したトップ下の西谷は「はじめからプレッシャーをかけられてキープできなかった。自分たちのサッカーができなかった」。強くプレスをかけられるとボールをつなげない弱点を露呈した。
 開幕からの3試合で1失点に抑えた守備も崩壊。2失点目は愛媛の森脇に和波と曽田がドリブルで抜かれて献上した。加賀は「選手一人一人の戦う気持ちが足りなかった。球際の強さが見られなかった」と精神面を課題に挙げた。
 スタジアムに駆けつけた札幌サポーターからは「おまえら、ちゃんときょうの反省をしろよ」と罵声(ばせい)が飛んだ。次節はホーム。ぶざまな試合は見せられない。(道新:根本剛より)

<写真:前半9分、愛媛のDF星野(5)に先制のゴールを決められ、ぼうぜんとする札幌イレブン(玉田順一撮影)>

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札幌は攻守にいいところなく初対戦の愛媛に黒星を喫した。
 札幌は前半9分、相手の右CKからボールをつながれ、愛媛の星野に決められた。札幌はミスが多く、前半のシュートはわずか1本にとどまった。
 後半途中から札幌は藤田、砂川を投入。西谷と砂川のダブルトップ下、大塚のワンボランチとする攻撃的な布陣で攻勢に出たが、同28分、愛媛の森脇のドリブル突破からゴールを許した。札幌は同31分に石井を投入。その2分後に石井が今季初ゴールを右足で決めて1点差とし、その後も猛攻を仕掛けたが、ゴールは遠かった。
日本人FW初ゴール 石井
 今季の日本人FW初ゴールは石井だった。相川に代わり途中出場した直後の後半33分、石井は、藤田のシュートが偶然足元にきたところを振り向きざまに右足でゴールに突き刺した。
 石井は喜びを表現することなく、すぐにボールを持ってセンターサークルへ。同点への執念を見せた。ロスタイムにはフリーで左足でシュートを放ったが、ボールはクロスバーを大きく越えた。
 「最後もチャンスがあった。あそこも決めないと。精度が低い。最後の詰めが甘い」と反省しきり。次節に向けては「試合に出て勝ちたい」と前向きに語った。



post by dome123

18:05

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