【日本ハム】犠打、スクイズ…泥臭く

2006年03月13日

■犠打、スクイズ…泥臭く 
泥臭く1点をもぎ取る。今季のヒルマン野球を象徴する場面が六回に訪れた。
 相手のまずい守備でつかんだ無死二塁から、飯山が犠牲バント。続く新人・川島(九州国際大)がオリックス2番手・大久保のフォークを一塁よりにころがしてスクイズを決め、先制した。大久保がファンブルして一死二塁と好機が広がり、稲葉が2ラン。さらに新庄のソロも飛び出し、一挙に4点を挙げた。ヒルマン監督は「あのスクイズで流れをつかめた」と振り返った。
 昨季までなら、無死二塁はそのまま打たせるケースがほとんどだった。だが、昨秋の鴨川キャンプからヒルマン監督は「打線には好不調の波がある。得点力をアップさせたい」と、シート打撃のバント版といえる「バント攻防」をメニューに組み込んだ。
 指揮官の狙い通りの先制点。飯山は「バントのサインが出ると思った。走者を進める、いい仕事ができた」と言えば、川島も「(2打席とも)三振だったし、スクイズだなと。決められてよかった」。
 白井ヘッドコーチは「昨季まではノーガードの打ち合い。今季はバントという意識付けがチーム内にも相手にもできてきている」と話す。持ち前の重量打線にバントなど小技で得点する「スモール・ボール」が加われば、攻撃力はぐっと厚みを増すことになる。(佐藤裕則より)
■3番の仕事きっちり 稲葉 
 3番に入った稲葉が主軸の仕事をきっちりこなした。六回の先制直後の打席。「好きなコース」という内角球を右翼席にライナーでたたき込んだ。八回には低めの直球を左翼席最前列に運んだ。一回の二塁打と合わせ、左右へ打ち分けた本塁打に「いいポイントで打てている」と満足げ。
 オープン戦は20打数10安打と絶好調。それでも「いくら練習しても不安はある」。開幕まで残り2週間で自分に課しているのは「まだ、甘い球をファウルにしている。1球で仕留めること」。意識の高さをみせた。


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岩本、東京ドームに別れ/オープン戦始球式で清原と対戦
 日本ハムを昨季限りで退団した岩本勉氏(34=評論家)が12日のオリックスとのオープン戦で、前本拠地の東京ドームに別れを告げた。始球式に登場し、打席には「わしが立ったるわ」と西武時代からライバルとして戦い、同じ大阪出身の清原が志願して花を添えた。直球の真っ向勝負で空振りした清原は「個性がある選手やから寂しいね」と感慨深そうに話していた。岩本の最後のファンへの言葉は、マイクを手に「まいど、おおきに!」と現役時代の決めゼリフだった。




post by dome123

21:31

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