ＷＢＣ日程
〈１次リーグＡ組〉　日本・東京 日程 日本時間 対戦カード 球場

• 3月3日 　11:30 韓国 ― 台湾 東京ドーム

             18:30 日本 ― 中国 東京ドーム

• 3月4日 11:30 韓国 ― 中国 東京ドーム

             18:30 日本 ― 台湾 東京ドーム 

• 3月5日 11:30 台湾 ― 中国 東京ドーム

             18:30 日本 ― 韓国 東京ドーム 

メジャーリーグ（ＭＬＢ）のプレーヤーも参加した、初の野球のＷ杯「ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）」がいよいよ始まります。
　３月３日から東京ドームで開幕する１次ラウンド「アジア・リーグ」を皮切りに、３月２０日、米サンディエゴで行われる決勝戦まで、随時、レポートを送りますので、楽しみにしていただければ。
　ＷＢＣの基本的概要を最初に解説しておきましょう。
　ＷＢＣはサッカーのＷ杯と異なり、実質上の主催者はＭＬＢとＭＬＢ選手会です。
　サッカーのＷ杯ですと、ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）が主催します。野球界にもＩＯＣ（国際オリンピック連盟）に参加しているＩＢＡＦ（国際野球連盟）がありますが、ＩＢＡＦはアマチュア野球の世界組織であり、ＭＬＢやＮＰＢ（日本プロ野球機構）はＩＢＡＦの傘下団体ではありません。
　ＭＬＢは、オリンピックにもＭＬＢの現役選手の出場を認めてきませんでしたので、世界の野球界のトップレベルにあるＭＬＢのスター選手たちが参加する世界的なトーナメントはこれがはじめてということになります。
　ＭＬＢが企画主導したＷ杯であり、ＭＬＢのマーケット戦略や興行日程に合わせた大会ではないかという疑問や批判は、ファンからだけでなく、ＭＬＢや日本の選手会からも出ました。ヤンキースの松井秀喜選手をはじめ、開催時期が適切でないとして参加を見合わせる決断をしたスター・プレーヤーが続出しました。
　しかし、五輪競技種目からも外されてしまった野球の国際的な人気復活や、もし国別対抗戦が行われたら、もっとも強い国はどこだろうという野球ファンの長年の夢をかなえる大会にはなるはずです。
　野球発祥の地、ＭＬＢのお膝元アメリカ、ＭＬＢにスター選手を次々と送り出してきたドミニカ共和国、アマチュア野球界の王者キューバ、アジア野球のリーダー格である日本――。これらトップレベルのナショナル・チームが、エキビション・ゲームではなく、タイトルを争う本気モードのトーナメントで戦うのははじめてです。
　たとえば「王ジャパン」が準決勝まで勝ち進むのか、あるいは優勝することもできるのかによって、現在の日本の野球レベルも、もう少し正確に把握することができるはずです。
　第２回大会は３年後の２００９年に行い、それ以後は４年ごとに開催する予定になっています。石川保昌（いしかわ・やすまさ）

※東京ドームでＷＢＣの一次リーグ開幕だ。