シドについて、また考える(偉大さの考察)

2006年08月05日

世の中、勝ち組と負け組(本来の使われ方からは遠く離れた使い方が定着した言葉です)とに分かれておりますが。私の好きな、ロックの世界でも、勝ち組と負け組が存在します。

例えば、3月にドームでライブをおこなったローリング・ストーンズは勝ち組(そんな言葉も当てはまらないくらい)ですよね。で、彼らの偉大さは活動年数やレコード(CD)売り上げ枚数、ツアーの動員数や、果ては「ライブセットを船で運ぶ」等の数字やエピソードに現れていますから、非常にわかりやすいです。

しかし、偉大ではあるが、それが数字等には表れない人もいます。


前回のエントリーでは、60年代ロックの生んだ「狂ったダイヤモンド」シド・バレット氏について書いてみました。

しかし、シドで有名なのはSex Pistolsの故シド・ヴィシャス氏でしょうか。

何しろ、映画にもなっていますし、伝記も出版されていますから。

彼のことを知らない皆さんはこちらを読んでください。

(敬称を付けていると、書きにくいのでここからは敬称略です)

ところで、彼のどこが凄いのでしょうか?

ベース担当。しかし1曲もまともに弾いていない。、ギグでは客と殴り合いをしていた…。

数々の武勇伝(本当の武勇伝だ)が残されています。最後にはドラッグのオーバードーズで亡くなっています。

考えてみると、いくらパンクバンドとはいえ、そんな、演奏をしないでスキャンダラスなことばっかりやっていたら、クビでしょう。

そんな彼が、今やパンク(いや、ロック)のアイコンとなっています。

そんな彼の偉大さを示す単位を数年前に作りました。

ヴィシャス値と命名しました。私と同僚で作りました。定義も作りました。

定義
【一見、本質とは無関係であるが、それが実は、本質そのものを支えていたり、場合によっては、それ自体が本質そのものである度合いのことである。なお、算出する計算式は、「一見、本質との無関係さ(これをXとする)」を「本質をどれだけ支えているか(こちらをYとする)」と掛け合わせたものである。

つまり、以下の式とする。

ヴィシャス値(ViCを単位記号とする)=X×Y

なお、一見、本質と無関係と見えなければXには0を代入するので、 ViC=0 である】

書いていて、何を示すのかよく分かりません(爆笑)。でも、シド・ヴィシャスを思い起こすと、彼の何が凄いと言っても、何が凄いって言えないじゃないですか。音楽的にはほとんど何かを発見したようなことはないですが、パンクのアイコンになっているのですよ。

先ほどのストーンズの例もそうですが、偉大とされている人にはそれを証明するようなことが、様々あります。

が、シド・ヴィシャスの偉大さをどうやって説明すればいいでしょうか?ただのジャンキーじゃないかと言われれば、それまでかもしれません。(分からない奴には説明する必要もないと言われればそれまでですが)

その凄さを数値化しようというのが、ヴィシャス値です。

ただ、1ViCはあまりに巨大(パンクに関わる人たち(当然ファンを含む)のかなりの数(数百万で済むのか?)に影響を与えたのだから)と考えられるので、もう少し小さい単位を考えました。それは1ジャビットです。ジャビットって、ご存じですよね。野球の巨人戦に出てくるマスコットです。試合にでてきて、愛想振りまいていますよね。しかしながら、試合の行方に影響を与えることはありませんね。
影響力などを考えると、ジャビットはシド・ヴィシャスほどではないから、次の数値を当てはめました。
1ViC=10,000ジャビット(GbT)と勝手に決めつけました。

本論に入る前に、長くなったので、以下、次回。

おまけ



post by 平均

19:02

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