昨日は関東においてのコンサ開幕戦だったわけですが、実は私個人にとって、大変重要な日でした。
それについて、今日は書いてみようかと。

昨日の試合に関しては…明日以降に２号辺りが書いてくれると思いますので。

タイトルにも書きましたが、今から11年前の４月29日。
この日は私の祖父の命日です。
この年、１９９５年は、１月に阪神淡路大震災があったり、３月には東京で地下鉄サリン事件が起きたり、また個人的には高校受験→進学と、いろいろとあった年でした。
また、コンサとの出会いも大本をたどればこの年に出会ったあるもののおかげとも言えますから、私にとっては世間以上に大変な年だったと言えるでしょう。

ある日、突然倒れてそのまま亡くなった私の祖父、でも当時の私は「祖父とアレがしたかった、コレをすればよかった」と後悔する事はありませんでした。
祖父が亡くなるひと月ほど前には一緒に泊りがけで温泉に出かけたり、一緒にゲートボールへ行ったり、あちこち連れて行ってもらったり。
幼い頃からほんの数年前まで野球大好きだった私にとっては、まだ東京ドームが建てられる前に祖父と一緒に後楽園へ野球を見に行った、という誇らしい思い出もありましたから。
ところがほんのここ２・３年、祖父と一つしておけばよかった…と思う事があります。
それがサッカー。

私の祖父というのが、若い頃サッカーをやっていたという人で、戦前なのか、戦後すぐなのか、わかりませんが、国体にも出ているという腕（？）の持ち主らしいのです。
毎年年末年始は祖父の家に行っていたのですが、元旦は祖父がＴＶの前で天皇杯を見ている、という記憶があります。

そんな記憶はあるのですが、当時全くと言っていい程サッカーに興味がなかった私は祖父とサッカーの話をするでもなく、サッカーについて何を聞くでもなくすごしてしまいました。
サッカーに関してはかなりの情報を持っていた祖父と、今一サッカーサポーターをしている孫なのに、一つもサッカーに関しての思い出がないのです。
あの時もし少しでも祖父に、サッカーについて聞いていれば…と今になってみると思うわけです。

ところが実は、一つだけ祖父とのサッカー思い出があります。
それは私が小学生の時のある夕暮れ。
ボールを蹴ってサッカーの真似事をしていたときの事。
「ヘディング～」とボールを頭でポーン！とやっていたのを見た祖父が、「ヘディングは頭のてっぺんじゃなくて、おでこでやりなさい。」と。

おかげ様で、オーバーヘッドキックやどんなにすごいプレーよりも、一番好き、興奮するのはヘディングという、ちょっと変わった子になりました（苦笑）

Ｊリーグが誕生した時、唯一知っていた、そしてその後まぁいろいろな理由で地元のチームになったヴェルディ、しかも…個人的にいろいろと思い入れがあるチーム。
こことの試合がサッカーが好きだった祖父の命日にある。
きっと祖父との思い出が新しく作れるのかも、と思い、昨日は西が丘に行きました。

試合内容は決していいとはいえない内容でしたが、それでも、私の中では大切な一戦となりました。
祖父がもしかしたら何処かにいるんじゃないか？そう思いながら見ていましたから。


祖父と一緒のサッカーの思い出はこれ以上は作れませんが、でも祖父の事を思い出させてくれるサッカー、これからも足を運び続けたいと思います。
そうすれば、祖父の事を思いながら見た、というサッカーの思い出はたくさん
増えるわけですから。