リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-

2008年05月26日

雨の函館で行われたナビスコ杯。新居のきつい恩返しで1-2で負け。

坪内の言を借りれば、「全体的には千葉のほうがハードワークしていたのが大きな差だと思う。」
シュート本数では、千葉を上回っているものの選手は消極的だったというブログも散見した。

三浦監督1年目の開幕の京都戦。あの時も、三浦サッカーは、機能しなかった。
しかし、そこから上手く修正してJ2を優勝し、J1昇格。
J1とJ2というリーグそのもののレベル差は、当然あるだろう。
しかし、今年はなかなか上手く修正できない。
その原因として、改めて、昨日書いた積極性が重要なのではないかと思って分離してみました。

三浦監督のサッカーを考える第3弾。
三浦サッカー考。
戦術FWクライトンについて考える。 -三浦サッカー考。その2-

て、手抜きじゃないんだからっ・・・(・・;)


*『リアクションサッカーのもたらす精神的影響』

J2では特に感じなかったことが、札幌がJ1に昇格して感じたことがある。それは、精神面。
スポーツは、気合でやるものではないが、選手のメンタリティは重要である。
高校野球などを見ていると、大量得点で勝っていたチームが、ちょっとした自らのミスによって
ドミノ倒しのように自滅していく光景をよく見る。

最近、私は三浦監督の戦術の一番の問題点は、
選手の積極性を引き出せていない点ではないかと思い始めている。

J2からJ1に昇格したチームは、基本的に挑戦者の立場である。
メンタリティとして、積極的に討って出ていかなければならない。
ところが、そのような挑戦者にある立場のチームが、
逆に受けに回ってしまうことで、チームの脆さを露呈しやすくさせているのではないか?

「J2で守備的な戦術をとってきたチームはJ1で通用せず、
攻撃的な戦術をとってきたチームは通用する」
という考え方は常に言われ続けてきた。
そして、この手の話は、戦術面で何を持って攻撃的、守備的かという点や
例外が必ず指摘され皆が納得することはない。

ただ、私は戦術がもたらす選手への影響、つまり、J1昇格後に、
選手が積極的に試合に臨めるか否かという精神面が重要なのではないかと思うようになった。

当然、攻撃的なサッカーを志向していれば、選手の積極性は引き出しやすく、
守備的なサッカーであれば、どうしても選手の積極性が引き出しにくくなる。
それが問題の本質であり、J2から昇格したチームがJ1に残留する上で、
一番大きな点であったのではなかろうか。

将棋も麻雀も、相当の実力がないと受けに回って常に勝つことは難しい。
しかし、一方でビギナーズラックというが初心者が、
よく分からないがために積極的に攻めて、それがかえって勢いを生み出して勝つことも多い。


札幌は、今年J1に再昇格して1年目、格下は存在しない挑戦者なのだ。
その立場を忘れ積極性を失ってしまっては、勝てる試合も勝てなくなる。

J1残留のキーワードは、積極性なのではないか。
改めて、“Progress”の重要性を噛みしめた。


post by whiteowl

12:10

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