2009年03月09日
2009年シーズンが始まりましたね。 開幕は、ホーム札幌ドームで、昨季のJ2、3位の仙台を迎えての一戦。 両チームの初期フォーメーションは、↓の感じ。
キリノ 岡本 クライトン 石井 ダニルソン 上里 西嶋 吉弘 趙 西 佐藤
中島 平瀬 梁 関口 千葉 斉藤 田村 渡辺 エリゼウ 菅井 林
仙台の梁と関口の攻撃力は、かなり脅威でした。前線の2トップの動きも良かった。
エリゼウは高さと強さを発揮して最終ラインに安定感を与え、林もあたっていた。
仙台の左サイドの梁を警戒して、札幌の右SBに征也ではなく大伍を入れたのかなと。
土曜の鹿島と浦和の試合でも、今季、3バックから4バックに変えた浦和は、
左WBだった平川を左SBに起用していましたが、カウンターからの2失点ともに
平川とマルキーニョスの1対1からのまずい守備で失点しています。
(※今まで中盤だった平川と昨季得点王のマルキーニョスでは、
ミスマッチだったといえるかもしれませんが、相手の弱点を突くのは当然でしょう。)
その平川は、後半、山田に代えられましたが、SBの守備の重要性を感じた試合でもありました。
SBは、DFラインの一員として相手のエースもしっかり抑えなければならない。
優也の右手に救われましたが、大伍も前半、トラップミスから相手にかっさわられて、
シュートを打たれていました。札幌の右SB、今後どうなるか。
あと、昨季、J1の試合では、ぶったおされるのは大体札幌の選手だったのですが、
昨日の試合で倒れるのは、仙台の選手が多かったように感じました。
石栗フィジカルコーチのお陰なのか、よりプレッシャーのきつかった昨季のJ1での経験からか、
各自の筋トレの成果が出てきたか。いずれにせよ、観ていてとても頼もしく感じました。
この試合を、ポジティブに総括するなら、ノブリンのサッカーの可能性は見えた試合だし、 セットプレイ以外での守備はある程度機能していて、流れでの失点はなかった。 高い位置からのプレスが効いて、仙台を慌てさせていた。 助っ人も、仙台のエリゼウは良かったですが、朴とソアレスが、調整不足。 その一方で、札幌の4人の外国人選手は、 その能力をしっかり示せたのではないでしょうか。 ボランチの位置で、ダニルソンの強さと速さと運動量は効いていたし、 CBの趙も強さを見せていた。クライトンは相変わらずの存在感。 キリノも無難にポストをこなしていました。 ネガティブに総括するなら、まずは、内容で勝っても勝点を取らねば意味がないということ。 特に、攻撃面での連係不足は明確で、しばらくは得点力不足に悩まされるかもしれません。 今の札幌は、相手にリトリート(引き篭もり)されるとそれを崩せるだけの力がない。 現状では、始めから引いてくる相手や、先制点を奪われて守りに入られると厳しい。 原因として私が感じたのは3つ。 【J2:第1節 札幌 vs 仙台】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.03.08) キリノについては今日のうちのシステムは4-2-3-1という形だったが、 ディフェンスのところで前線で頑張ってくれたが、ポストプレーのところと、 センターフォワードなのでもっと点を取りにいくというところを改善していかなければいけない 1つ目は、昨日の試合、キリノの1トップは、機能していたのかという点。 キリノは、器用なのである程度何でも出来るのでしょうが、あのポストプレーだと 宮澤の方がいいと思いました。(ただ、後半入ってきた宮澤には、 時間の経過とともに段々良くはなってきましたが、ちょっとがっかりしました・・・(・・;)) キリノは、何度か大きなストライドで足が速いところを見せていたので、 (後半は裏にスペースがありませんでしたが、)裏に抜けるシーンをもっと作って欲しかった。 1トップなんだし、キリノには、もっと点数を取りに行って欲しい。 その辺りの役割の明確化が必要なのではないでしょうか。 2つ目は、クライトン。その存在感は、J2では断トツ。 ただ、J’sのレポートで、斉藤さんが書いてますが、 【J2:第1節 札幌 vs 仙台】レポート:J1昇格を目指すライバル同士の戦いは試合巧者の仙台に軍配が上がったが、敗れた札幌も大いなる可能性を見せた。(09.03.08) 攻撃面について言及するならば、常に複数のパスコースを確保していることは良いが、 それによって攻撃にシンプルさを欠き、攻撃に手数がかかっていた印象がある。 もう少しいうなら、ほとんどの攻撃がクライトン経由に。 クライトンを経由することで、ボールを失わないしパスに精度があるので、 確実性はあがるし溜めも作れる。しかし、ボールを奪ってからの すばやいカウンターを狙うなら、クライトンを経由しない方が良い場合がある。 開幕のプレッシャーで落ち着けず、焦っていたのかもしれませんが、 その意識が他の選手にどれだけあったのかは、疑問でした。 それと、クライトンが、張り切っていっぱい守備もして走り回るのは良いのですが、 サイドに流れすぎていた。サイドに流れるので、キリノとの距離が離れてしまい、 キリノとクライトンのホットラインは機能していなかった。 あと、クライトン、試合中に審判にめっちゃ何か言ってたけど、 審判に抗議できるのはキャプテンだけのはすですから、 今日はもらいませんでしたが、そのうち抗議で、審判からカードをもらわないか心配です。 カード対策として、ゲームキャプテンをクライトンにしといては? 3つ目は、ダニルソンと上里のボランチのコンビ。 すごく可能性を感じました。上里からのそこのスペースへ走りこめやパスは、 もっと出して欲しいと思いました。ただ、本人も言うように、 【J2:第1節 札幌 vs 仙台】試合終了後の各選手コメント(09.03.08) プレーの部分についてはダニルソンとの連係をもっと良くしていきたいと思う。 お互いにミドルがあるので、カバーしあいながら攻撃面をお互いにうまく引き出せると 怖いコンビになるのではないでしょうか。 守備面では、右SB。あとは、ボランチの連係。 そして、攻撃面では、全体的に、まだまだ改善の余地がありそうです。 しかし、改善の余地があるということは、まだまだこれから伸びる可能性があるということ。 ゴールを奪うために攻撃をするというのがノブリンのサッカーのはず。 そこの意識と連係を改善して、次節は、また難敵の鳥栖ですが、 今季初勝利を掴んで欲しいと思います。
プリオール
Re:札幌はこっから、どれだけ強くなれるか。 -第1節 仙台戦-
2009-03-09 20:28
たまたま暇だったので、試合観戦してました。 可能性は物凄く感じましたが!? 最後にチャンスを作る為に、勝負して欲しいなと感じました。 砂川が見せたチャレンジが、これからの課題かなと思いました。 ですが良いチームだなと感じたし、熟成したら間違いなく勝てるチームになると感じさせる試合でした! これも三浦監督のまず守備ありきだったり、柳下監督の攻撃力が若手を成長させたからなんでしょうね!
通りすがり
Re:札幌はこっから、どれだけ強くなれるか。 -第1節 仙台戦-
2009-03-09 22:21
去年はダヴィもクライトンも異議が激しくてヒヤヒヤものでしたが、今年は新加入の二人は真面目そうでなによりです。 キリノと宮澤の使い分けは、今年のテーマの一つになりそうですね。色々楽しめそうです。
フラッ太
Re:札幌はこっから、どれだけ強くなれるか。 -第1節 仙台戦-
2009-03-09 23:49
勝てなかったのは悔しいですが、仙台封じのヒントにはなったかと。仙台は昇格争いでは本命視されてますから、これを参考に他チームが仙台包囲網を築き上げてくれるでしょう。 またしてもモロに杉山乗っかりですけど、前半の頭で石井があれだけ積極的にいけば対面のSHはどうしても守備のことを考えざるを得ない。石井の後ろの大伍も去年と違ってかなり高いポジショニングをしていたように思うので、J2なら守備はそう不安はないのかななんてイージーに思ってます。
whiteowl
Re:札幌はこっから、どれだけ強くなれるか。 -第1節 仙台戦-のお返事。
2009-03-10 14:01
>プリオールさん 砂川の切りかえしは、やっぱいいですね。 似たようなシーンが2回あって、相手と駆け引きして 2回とも違う抜き方をしたのが上手いなぁと。 攻撃は、ちょっとクライトンに頼りすぎなところが、心配ですね。 >通りすがりさん 1トップに誰が入るのか、キリノで行くなら彼をどうフォローするのかというのは、 仰るとおり今季のテーマになりそうですね。 >フラッ太さん あんだけ攻めて崩せなかった仙台は、手強いという印象を持ちました。 あれで、新外国人がフィットすれば、昇格最右翼でしょうね。 守備は、セレッソ、甲府、ヴェルディあたりとやって破綻しなければ、 本物なのではないでしょうか?
プロフィール
当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。
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