ディエゴ・カペルと藤田征也。

2009年02月25日

スポナビの↓のコラムを読みながら、特別インタビューで、
“走るしかない”と言っていた札幌の藤田征也とダブらせて見ていた。
(※この間、地下鉄に乗ったら征也の顔がでっかく載ったポスターがありましたが、
これとリンクしてるのかな?小さい字で“コンサで検索”って書いてあったけど・・・(・・;))


セビージャのカペル、才能ゆえの限界 木村浩嗣の「帰ってきた・誘惑と憂鬱のスペインサッカー」
(※以下、青字が引用。)
ディエゴ・カペルは、右のヘスス・ナバスと並ぶ、看板のサイド攻撃を担う左ウインガー。
昨季のCLで大活躍し、昨年8月にはフル代表デビューを果たした弱冠21歳の新星。


セビージャは、かつては1部と2部を行ったり来たりするエレベーターチームだったが、
現在、スペインリーグで、バルセロナ、レアル・マドリーに次ぐ3位のチームである。
(※その辺りは、札幌とセビージャ(セビリア)FC。)


セビージャは、選手を育成することにかけて高く評価されており、
現在レアルや代表で活躍するセルヒオ・ラモスを始め、ユースから優秀な選手を数多く輩出している。

そして、セビージャのユースから上がりスペイン代表にまで駆け上がったディエゴ・カペル。
今季は更なる飛躍が期待されていたが、壁にぶち当たってベンチを暖めることが多くなっているらしい。

彼の最大の持ち味であるスピードに乗った突破を警戒する敵は、
左サイドバック+1人の2枚で対応する。
面白いのは両マーカーのポジショニング。カペルに正対してまっすぐ縦をふさいでいるのだ。
DFの位置取りは「ゴールを背」が守備の原則だが、
対カペルの場合は「コーナーフラッグを背」。
ゴールへ直結する危険なコースをあえて空けているのは、
カペルには対角線に侵入するオプションがないためだ。

メッシは左利きだが右サイドでプレーをし、カペルは左利きで左サイドでプレーをする。
利き足側がボールを動かす側で、逆側がボールを体で守る側。
つまりメッシは対角線へ進みシュート、
カペルは縦へ進みセンタリングと、侵入コースと役割に合っている訳だが、
どうやらカペルの右足はかなりの弱点のようだ。

縦をふさがれた際の彼の典型的なプレーが、Uターンしながら真ん中へ向かって進むドリブル。
左足でボールを突っつきながら前から来る敵をかわそうとすると、斜め後ろへ進むしかない。
局面を打開せず相手に守備の時間を与えてしまうだけのこのプレーは、
まったくの非効率でファンのため息を誘い、ブーイングの標的と化している。


その理由を見て、今季、右SBに挑戦するであろう藤田征也と被るところが多いと感じた。
まず、お互いの背景が似ている。ユースから上がり、まだ20歳ちょっととどちらも若く、
右と左のサイドの違いこそあれ、スピードを武器にしているところ。
そのスピードを活かした縦への突破に魅力があること。
そして、プレイスタイルの似ている二人の課題も似ているのではないだろうか。


以前、フラッ太さんが、征也に求められるのは・・・。で、
征也は、将棋でいうと“香車”であって、“桂馬”ではないと例えていた。

昨年の最終戦、鹿島戦でも再三縦へ突破して見せたが、中に切り込む怖さはなかった。
点差以上の実力差を感じた試合。 -第34節 鹿島戦-

縦への突破を切られたとき、縦へのスペースがない時、
当然、周りと連携しながらだが、J1という壁にぶち当たって、
今季のJ2という長丁場で、征也が新しいポジションで、どう成長し、
どう相手のサイドを崩していくのかを期待したい。


post by whiteowl

16:10

Consadole Sapporo コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

フラッ太

Re:ディエゴ・カペルと藤田征也。

2009-02-26 04:05

 トラックバックありがとうございます。  Fで平川さんが左サイドを例に挙げて、西嶋にはマイナスのセンタリング(クロスだったっけ?)を上げて欲しいといったことを解説していました。同じ事を征也に求めるとなると、征也はほぼ右SB固定ということになりそうな気がしています。  左サイドで岡本を多くの時間帯で起用していることからして、サイドでの「崩し」の動きは主にSHが担うんじゃないかと考えています。右サイドで謙伍を起用するのも4-3-3に近い感じで起用しているのでは。征也自身の意識もさることながら、右SHの出来がかなり征也に影響を及ぼすとみますが・・・。

whiteowl

Re:ディエゴ・カペルと藤田征也。(フラッ太さんへ)

2009-02-26 16:11

サイドを崩す場合は、SHとSBが連携しながらでしょうね。 どちらかが決定的な仕事をするにしても、クロスだけじゃなくて、 PA中に切り込むオプションがあると面白いなと。

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