日本代表テストマッチ -UAE戦-

2008年10月14日

若干遅いですが、先週行われた2010年W杯最終予選、
日本代表のテストマッチUAE戦の感想です。

前半は良い形で攻めながらも0-0で折り返し、
後半、香川の代表年少得点記録3位で先制するも、
カウンター気味にサイドをドリブル突破され、そのまま中央に流れてミドルで一閃。
その後も惜しい形は作るものの勝ちきれず、結果的には、1-1で引き分けました。


その後のスポーツニュースの携帯アンケートで、8割位の人が岡田JAPANの出来に不満とのこと。

私はといえば、若手も試していたしこんなものかなという印象でした。
確かに、ホームで勝ちきれなかったこと、日本積年の課題であるチャンスは作るが
「決定力不足」を露呈してしまったことは不満です。

ただ、SBが中盤を追い越してオーバーラップしてサイドから崩し、ゴールエリアの角に
低いアーリークロスを入れ、中央に数人の選手が飛び込むという形は出来ていた。
(イングランドのアーセナルが、似たような攻撃しますよね。)
後は、最後のラストパスとシュートの精度です。まあ、コレが大きな問題なのですが・・・(・・;)
岡崎や興梠などのオリンピック世代を試したこともあり連携不足の面もあったのでしょうけど、
今までよりは攻撃の意図をきちんと感じました。

守備に関しては、的確にカウンターの目を摘んでいましたね。
危ない場面は、上手く体をつかって止めにいっている。だけど、ファールをもらわない。
SBが上がった後のスペースにもちゃんとカバーリングが入っていましたし、
何より1対1で負けない。
日頃、札幌の試合を見ているから上手く見えたのかもしれませんが(笑)、
当たり前のことを当たり前にやっている印象でした。でも、それが難しい。

失点のシーンは全体が前がかりになっていたこともあり、
サイドとDFラインの前にスペースが出来ていて、そこを使われてしまった感じです。
あとは、CBに現状だとやはり中澤とトゥーリオの代わりがいない。


一番気になったのは、4-2-3-1の布陣で、1トップは玉田でいいのか?という点。
玉田は体の使い方も上手いし、速いし、ポストプレイもこなせる。
ただ、一応UAE相手にボールは収まっていましたが、だいぶ削られていました。
1トップは、簡単に倒れていては攻撃が出来ないので、多少ファールされても
倒れないくらいのフィジカルとテクニックが必要なポジションです。
ですから、これから世界相手に玉田の1トップではきついのではないか
という印象をどうしても持ってしまいました。
かといって、日本だと高原が復調すれば、1トップにはまるかもしれませんが・・・。
後は、1トップの下3の大久保、不完全燃焼っぽかった。
生粋のサイドプレイヤーではないので使い方の問題なのか、それとも、ただの不調なのか。


全体的に岡田監督が目標として掲げるW杯ベスト4には、もう一歩という印象は拭えませんが、
オシムとは違うよりシステマチックな雰囲気の岡田流「走るサッカー」の
攻撃の形が、浸透しつつあると感じた試合でした。
それで実際に点数取れるかは、また別の問題ですけれどね・・・(・・;)


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