東芝からの遺産。

2008年06月26日

(※中断期間にあわせて、私もブログを中断しておりました(笑))


以前、千葉がアレックス・ミラー監督を招聘した時に、そんなコネがあるのは、
前身の名門古河電工の遺産があるのだろうかと、半ばその伝統を羨むようにブログに書いた。
そして、札幌は前身の東芝時代からの遺産は、残されているのだろうか?
と以前のそのブログは締めくくったわけだが、
昨日発売の月刊コンサドーレ7月号を見て思い出したことがある。


それは、今年から強化担当になった村田達哉さんだ。
(※というか、すっかり東芝からの生き残りだってことを忘れていました、すいません・・・(・・;))


彼のサッカーキャリアそのものは読売クラブが始まりであるが、1996年に東芝から札幌に加入し、
左サイドバックとして活躍。その後、2000年に仙台に移籍し2004年に引退した。
その後、仙台のフロント、イタリアのキエーボ・ヴェローナの下部組織のコーチを経て、
今年から札幌の強化担当になった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/村田達哉

札幌に関わった選手が、フロント側の人間として戻ってくる姿をみると、
伊達に今まで借金だけ重ねてきたわけではないのだなと思う瞬間である(笑)。
将来的に、J2のチームを22チームまで増やすそうだが、札幌も
先にJリーグに参加していたというメリットだけは、ちょっとあるのかもしれない。


以下、この記事で気になったところから、

>技術が高くて戦えない選手ならば、多少ヘタでもメンタルが強く、
>常に100%の力を発揮しようとする選手の方がチームにとってメリットになる

海外のサッカーを知る人は、日本と海外との違いを聞かれてこの点を挙げる人が多い。
以前、浦和の高原もインタビューで、ドイツにいた頃、練習では下手くそで
俺の方が上手いと思っていたような選手が、試合になると不思議と点数を決めると(笑)。

そういう意味では、札幌だけではなく、日本全体の問題なのかもしれないが、
ここまでのJ1での札幌の戦い方を見ると、守備が崩壊した主な原因は、
相手を怖がって当たりに行かなかったり、ラインをずるずる下げるという
選手の積極性が欠けたことだと私は思っている。
今年再昇格を果たした札幌は挑戦者であり、積極性を失ってしまっては勝てるものも勝てない。
積極的に試合に臨むというメンタル面の重要さを改めて思い知った格好だ。


>早い時期から優秀な成績を残している選手というのは、現実問題として
>浦和や鹿島といった強豪クラブに取られてしまう可能性が高い

これは非常に難しい問題。だから、札幌のようなチームは、ユースに力を入れて
主力を安定的に供給できるシステムを作り上げねばならないわけである。
しかし、まだまだ外部からの人材の供給に頼らなければならないのが札幌の現状である。
今年で言えば、柴田は先ほどでてきたような強いメンタルを持った選手であり、
このような掘り出し物の良い選手に札幌はまだまだ頼らねばならない。
(柴田がいなかったら、札幌はもっと悲惨なことになっていただろうことは想像に難くない(笑)。)


村田さんのように様々な場所でキャリアを積んだ選手が、札幌に戻ってきて
札幌に再び関わりを持つことに、サポーターとしても非常に喜びを感じる。
これからは、今までのキャリアを活かし、強化担当(スカウト)として試合で強いメンタルを
発揮できる選手を探し出し、再び札幌の力になってくれることだろうと
頼もしく思いながら記事を読んだ。


札幌の東芝からの遺産は、こんな身近なところにあったのだった・・・(笑)。


post by whiteowl

12:09

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